【HQ】俺の気持ちを受け取ってください【岩泉編ファイナル】 (ページ15)

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２３８個目の気持ちページ15

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きっと、今でもはじめの事が好きなんだと思う。

さっきの事言って、綺麗事だと思われるけど、私の気持ちはかわらない。

もし、ダメだと言われても何回でもその言葉をいうから。

だから......

「Aは酷いよね....」

やっぱし、ダメ....

「どうして、そんな事言うの？
　２人とも両想いなのに、何も知らないフリして
　お互いが昔に戻ったみたいに付き合ったら応援しようって思ったのに。
　カッコつかないじゃん.....」

『栞.....』

「確かに、Aの為もあるし、はじめの事もある。
　だけどね、自分の為でもあるの。
　自分が犯した罪を認める事もあるけど、３人の事を見てわかったの。
　愛されたいが為にすがりつく愛より、
　愛される為にお互いを思う愛のほうが、美しいだってわかったの。
　徹と付き合って、幸せそうなAも、
　はじめがAにあたえる無償の愛も、どれも見てて幸せそうだった。
　私にはそんな事してくれないもん」

『でも、一は栞の事優しくしてくれてたじゃん！』

「そうだよ。
　優しいから、だからその優しさが私を少しづつ、罪悪感へ導いていくの。
　その優しさが、愛ではないってしってるから」

ああ、そうか....

「はじめの優しさは、本当の性格。
　だけど、Aに対する優しさはきっと、Aの事を想っての優しさなんだよ」

だから、栞は.....

「私はもう、はじめを好きではない。
　だから、今では自分を優しくできるようになったんだよ！」

こんなにも、琢磨しい表情で私の背中を押せるんだね。

きっと、それも....

『ふふ。栞、一に似てきたね』
「え....？」
『うんん。なんでもない』

一の存在が、きっと栞の運命を変えてくれたんだね。

それも、きっと....

「はじめと仲良くね！」
『.....うん！』

無償の愛だよ。きっと。