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224個目の気持ち ページ1

神崎side


『はじめ、おそいよ〜!!』


日差しが強くて少し暑い、ちょうどお昼過ぎ。
強い日差しをから逃げるように、すべり台付近の木陰で君を待ってた。


「A、こっちきてくれないか?」


少し照れくさそうに手招いて私を待っていた場所は、海と町並みが見える丘だった。
なんだろうっと、不思議そうな顔をして向かってきた私に、君は真剣な目をしてこう言った。


「おれのキモチをうけとってください!」


差し出された一本の赤いチューリップ。
そして、私のお気に入りの映画のワンシーンでの告白。
好きな人にそう言われた私は、その花を受け取って、こう一に返事をしたの。


『はーー.....』


***


『.....うんん....』


薄いまぶたをそっと開く。
暑さとなつかしい夢で目を覚ました。
最初に見えた天井をしばらくぼーっと見つめて、ふと横をみる。
そして、次に見えたのは....


見覚えのある銀色の開封済みの四角い袋がグシャッと丸められたゴミが二つ

っと、その先にいる夢でみた少し大きくなった君....


『....はじめ』


そう。私の幼馴染みで、ずっと好きだった岩泉 一が上半身裸で眠っていた。

高校生にしてはよく鍛えられた身体で、私は数時間前に....


.



.



.



「A....」


『.....っ...!! ...は...じっ....め....!』......


.



.




.




『!?』


ハッ!、っと思い出して自分自身の姿を見た瞬間、身体がほてっと火照るように熱かった。


私は一に抱かれたのだ。


そう、夢のような時間は、現実へと変わったのだ。


.


やだ.... 私ったら、本当に一とヤッたんだ


しかも、お互いで了承しあい....


てか、あの言葉は.....



.


.






「ずっと、そうしたいと思ってた」



.



.





目が覚めたせいか、愛された時の記憶が鮮明に思い出されて、余計に体が熱くなった。

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作者名:アルテミス | 作成日時:2018年6月17日 19時

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