#37 突然 ページ38
優は、ミカと仲間との間で揺れていた。
離脱するか、昔の家族を救うか…。
私たちがどうすればいいか戸惑っていると吸血鬼達は一気に攻めてきた。
長髪の吸血鬼がグレンと優を襲う。
そしてミカが優を連れ去ってしまった。
『ゆ…_____
_____その時だった。
突然、背後に気配を感じ振り向くと、さっきの長髪の吸血鬼が笑みを浮かべていた。
まずい。
そう思った瞬間、腹を殴られた。
圧倒的な力の差。1発くらっただけで息もしづらく、苦しさのあまり倒れ込んでしまった。
『う…あ…』
吸血鬼は何故か私を殺さずに抱きかかえ
あっという間に吸血鬼の陣地へと降ろされた。
呼吸をするのに必死で体も思うように動かない。
反撃どころか、その場にうずくまることしかできなかった。
霞む視界の中、目をこらすと、私たちの部隊は壊滅的だった。
連れ去られた私に気づいて救出しようと必死に攻防しているシノアたち。
中には殺されそうになっている者もいて。
すると、あの長髪の吸血鬼が私に顔を寄せ
「僕の名はフェリド・バートリー、君は確か伊織って呼ばれてたかな?」
『…なんで、私を…?』
そう問いかけた瞬間、私の口が塞がれた。
フェリドの唇が私の唇と重なる。
突然のこと過ぎて頭が追いつかない。
と同時に私の喉に大量の血が流れ込んできて…__
耐えられないところで、飲み込んでしまった。
『…!?うっっっっ…!!!!』
体が全力で拒否する。危険信号を発している、これは、絶対に、ダメだと、
だが、もう手遅れだった。
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あるたそ@ライバー(プロフ) - ユウさん» ありがとうございます!!なかなか更新できませんががんばります (2016年7月29日 14時) (レス) id: 05ff3422bd (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - これからどうなるか楽しみです、更新頑張ってください。 (2016年7月6日 1時) (レス) id: cb3c3b9b5b (このIDを非表示/違反報告)
あるたそ@ライバー(プロフ) - 薊さん» ありがとうございます笑 楽しんでもらえて何よりです!! (2016年1月14日 19時) (レス) id: 05ff3422bd (このIDを非表示/違反報告)
薊 - 面白いです。夢主ちゃんの感情があまり無い設定が私には堪らなく美味しi((更新頑張って下さいませ! (2016年1月12日 20時) (レス) id: d9ed39c425 (このIDを非表示/違反報告)
あるたそ@依存症(プロフ) - 紫苑さん» ありがとうございます! (2015年8月6日 18時) (レス) id: 05ff3422bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あるたそ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/arutaso/
作成日時:2015年8月4日 10時