【終わりのセラフ】滅びた世界の冷酷少女

#27 奇襲 ページ28

東京、表参道駅地下入口。




優が助けた少女が、ここに人間を飼っている吸血鬼の情報を話してくれたので
奇襲攻撃を行うそうだ。




私たちは、飼われている人間を横目に一気に地下へ降りた。




B3フロアには、やはり多くの人間がいたが誰1人として逃げようとしていなかった。




「これって一体…」




与一がそう言いかけた時、ふいに吸血鬼が現れた。




それにいち早く気づいた三葉が叫ぶ。




「総員攻撃準備！！！」




仲間を呼ばれる前に早く殺さなければ…＿＿＿＿＿＿＿＿＿





ドッッッッ




ものすごい衝撃波とともに散る吸血鬼。




優は1人で、3人もの吸血鬼を片付けてしまった。




隣でシノアが感嘆の声を漏らす。




「グレン中佐の秘蔵っ子強いっていうのはわかってましたがまさかこれほどとは」




『確かにイかれてるよね』




「なんだよその言い方は…」




私の言葉を聞いた優が不満そうに言った。




「よしお前ら、浮かれるな、まだ敵は5人い＿＿＿＿＿＿＿＿




ガシャンッッッ




突如、三葉の背後のガラスが割れ、吸血鬼が飛び出してきた。




『三葉！！』




三葉は吸血鬼に捕まり、7人もの吸血鬼に囲まれた。




「どういうことだ、情報と数が合わな…」




三葉の言葉に、吸血鬼は嘲るように言う。




「情報？それは誰が出した情報かな？」




『…やっぱり、嘘の情報を流すようにあの少女に言ったのか』




「ふふ、人間は醜いよなぁ、家族や仲間を人質にされたら平気で同族を売る」




「動くな人間、仲間を殺されたくなければ大人しく…」




吸血鬼に捕まった三葉は叫ぶ。




「あたしはもう終わりだ！！見捨てて早く逃げ




「うるせえええええ！！ ！！」

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