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#17 命令 ページ18

ドドドドドドドドドドドッ




『…!!』




日本刀が与一に届く前に、弓が降り注いできた。




しかも、平然としながら。




『う…っ』




脇腹が切れている。さすがは黒鬼だ。




だが、今は感心してる場合ではない。




「あー…優、君月、伊織、追加の命令だ。」




『は?』




「おまえら、鬼呪装備は手に入れたが、契約したてじゃ使いこなせないだろ。
だから鬼は呼び出すな。鬼呪装備の基礎能力だけであの鬼を始末してみせろ」




グレンの言葉にすかさずシノアが言う。




「なっ…黒鬼にとりつかれた人間を相手にそんな無茶な…!!」




「「『…』」」




私たち3人は黙り込む。




「クソッ…」




『やりますか』




「伊織テメェ、何言ってんだよ」




『はぁ?これは命令だろ?もう情とか関係なしにやらないとこっちが死ぬぞ』




「伊織の言った通りだ馬鹿。ありゃどうみても鬼だろうが。
早く殺して楽にしてやれ」




「…!!」




だが優も諦めない。




「ざっけんな!!仲間殺せるわきゃねえだろが!!」




「生言ってんじゃねえ!!ここをどこだと思ってる?月鬼ノ組だぞ。
あるのは修羅の道だけだ、それともてめえは復讐ごっこでもしにきたのか!!」




「…っ」




優はうろたえる。




「殺されたきゃ好きにしろ、止めねえよ。
だが与一はもう戻らない
てめえが軍人だって胸張ってんならやるべきことをさっさとやれ」




『ハァ、めんど』




私はその様子を横目で見ながら、鞘から刀を抜いた。




ゾクッ




鬼の力が体に染まっていくのを感じて、私は飛び出した。

#18 正気→←#16 欲望



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あるたそ@ライバー(プロフ) - ユウさん» ありがとうございます!!なかなか更新できませんががんばります (2016年7月29日 14時) (レス) id: 05ff3422bd (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - これからどうなるか楽しみです、更新頑張ってください。 (2016年7月6日 1時) (レス) id: cb3c3b9b5b (このIDを非表示/違反報告)
あるたそ@ライバー(プロフ) - 薊さん» ありがとうございます笑 楽しんでもらえて何よりです!! (2016年1月14日 19時) (レス) id: 05ff3422bd (このIDを非表示/違反報告)
- 面白いです。夢主ちゃんの感情があまり無い設定が私には堪らなく美味しi((更新頑張って下さいませ! (2016年1月12日 20時) (レス) id: d9ed39c425 (このIDを非表示/違反報告)
あるたそ@依存症(プロフ) - 紫苑さん» ありがとうございます! (2015年8月6日 18時) (レス) id: 05ff3422bd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あるたそ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/arutaso/  
作成日時:2015年8月4日 10時

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