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ILLUSION4 ページ4

まぁ、そんなこんながあって、取り敢えず全員自己紹介をすることになった。


……どうやらユウジの中学校は四天宝寺という名の中学校らしい。……めっちゃかっこいい名前だ。残念ながら副部長の小石川さんは病欠らしいが。


私と雅治が自己紹介をするときに何故か白石さんがニヤニヤしていたのは気のせいではないだろう。幸村さんと連絡取ってるって聞いていたし。


そして全員自己紹介を終えた後、幸村さんが全体の場を仕切った。


幸村「それじゃあ、四天宝寺中の方々にはまず荷物を置いてきてもらう。部屋はちゃんと何部屋か用意してあるからね。そして俺達立海は……テニスコートに先に行ってコートの整備をしておいてくれ。Aは四天宝寺のみんなを案内してあげて」


それぞれが頷き、各々の行動に移ろうとする。
私も動こうとしたとき、服の袖を誰かに掴まれる感覚がした。


仁王「A、まちんしゃい」


後ろを振り向くとそこにはやはり雅治がいた。
他の人はもう既に別のところへと向かっている。四天宝寺の方々も一度荷物を取りにバスへ戻っていっていた。


A「……はやくしないと四天宝寺の人を待たせちゃうんだけど?」


仁王「大丈夫じゃ、すぐに終わる」


雅治は掴んでいた私の服の袖をさらに引っ張り私を自分の方へと引き寄せた。
一気に私たちの間の距離が縮まる。雅治の端正な顔が間近に迫った。


―チュッ


……おでこに軽いキスをされたと気付いたのは少ししてからだった。
顔が熱くなるのを感じる。


A「こんなところでなんてことしてくれんのさ!?」


私がそう憤慨すると雅治はいつものにやりとした微笑みを浮かべた。


仁王「マーキング、ぜよ」


……それはもう変態のすることなんじゃないのか。
私が呆然としていると雅治はそのままひらひらと軽く手を振り去っていった。


幸村「うわー仁王、なかなかやるじゃないか」


白石「公衆の面前でなに見せつけてくれとんねん」


……彼らによって雅治の道は遮られた。
幸村さんがニコニコとした顔で告げる。


幸村「そういえば部屋割を決めてなかったからね。急遽くじを引くことにしたんだ。仁王、さぁ、他の人は引いたから引いてくれ。すまないがAはこっちの勝手な判断でユウジと同室にしたよ。ほかの男子よりはまだマシだろうと思ってね」


仁王「それなら俺と一緒にすればよかったものを……」


そうぼやきながら雅治がくじを引いた。
そして部屋割りが決まった。

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アリス - 凄く面白かったです!ユウジがカッコ良かったです(*^^*)そして、光が切ない(泣)とても、文才がお有りですね!他の作品も、ぜひ読ませて貰います!楽しませて貰って、ありがとうございました☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ (2016年1月11日 16時) (レス) id: 676688d4f0 (このIDを非表示/違反報告)
綾乃 - とても面白かったです (2015年11月11日 1時) (レス) id: 24069469b3 (このIDを非表示/違反報告)
綾乃 - 財前泣かせるねぇ〜とニヤニヤしながら見ていました(笑) (2015年11月11日 1時) (レス) id: 24069469b3 (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - 飛鳥さん» ……そ〜ですか(*^^*) (2014年9月15日 22時) (レス) id: d93ad0d912 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - 海姫さん» すすろさんはすすろさんです (2014年9月15日 21時) (レス) id: ca6f00a121 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:飛鳥 | 作成日時:2014年7月17日 18時

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