ILLUSION23 ページ23
幸村side
幸村「わかった。じゃあ三人にはそう伝えておくね」
柳「ああ。苦労をかける」
俺の専売特許をさらりと使って柳は去っていった。
部屋に戻り、まずは白石に事情を説明して一氏に頼んでもらうことにした。
白石「……いまめっちゃ隣の部屋ええところなんやけどな。でもそれも面白そうやな。ほなユウジんとこ行ってくるわ」
そう言い残して白石が部屋を出ていったあと。
未だに壁に耳をつけている仁王を現実に引き戻す。
幸村「仁王。ちょっと話を聞いてくれないか?」
仁王「なんじゃ幸村?」
事情を説明すると仁王は簡単に話に乗った。……楽しそうなことは全力でやるようなやつだからな。
幸村「というわけでこのことをAに説明してきてくれないか?他人にバレては意味が無いから部屋から連れ出してね」
仁王「幸村がすればええのに」
幸村「……そっちの方が面白そうだろう?」
仁王「……。……まぁ構わんぜよ」
ふらふらと仁王が部屋を出ていった。……何分後に帰ってくるかな?少し楽しみだなぁ。
Aside
ドアの外から雅治の声がした。
仁王「A。ちいと話があるから外に出てきんしゃい」
私は相変わらずゲームをしていた財前に声をかけた。
A「ごめん財前、ちょっといってくるね」
財前「別に声かけなくてもええっすわ……」
部屋から出ると、パジャマ姿の雅治が壁に寄りかかって立っていた。
仁王「話すついでに歩くかのう」
A「また散歩?」
仁王「別に構わんじゃろ?」
A「……うん」
二人で手をつないでまた夜の校舎を歩く。
その途中で明日の朝食の時間にユウジも含めた三人でイリュージョンすることを聞いた。
仁王「……んで、三人が互いに入れ替わって誰が最初にバレるか試すんじゃと」
A「……それはまためんどくさそうな」
仁王「で、お前さんはユウジに、俺はお前さんになるからの。準備しときんしゃい」
そして話が一段落した頃。私たちがきた方とは逆の方からコツコツと足音がした
仁王「……あれは先生の見回りじゃのう」
どうやら合宿に校舎を使っているため、一応安全のために先生が見回りをしてくれているらしい。……しかし今私たちがいるのは私たちが寝るところと結構離れた場所。今見つかっては面倒なことになりそうだ。
A「……こりゃ大変」
98人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アリス - 凄く面白かったです!ユウジがカッコ良かったです(*^^*)そして、光が切ない(泣)とても、文才がお有りですね!他の作品も、ぜひ読ませて貰います!楽しませて貰って、ありがとうございました☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ (2016年1月11日 16時) (レス) id: 676688d4f0 (このIDを非表示/違反報告)
綾乃 - とても面白かったです (2015年11月11日 1時) (レス) id: 24069469b3 (このIDを非表示/違反報告)
綾乃 - 財前泣かせるねぇ〜とニヤニヤしながら見ていました(笑) (2015年11月11日 1時) (レス) id: 24069469b3 (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - 飛鳥さん» ……そ〜ですか(*^^*) (2014年9月15日 22時) (レス) id: d93ad0d912 (このIDを非表示/違反報告)
飛鳥(プロフ) - 海姫さん» すすろさんはすすろさんです (2014年9月15日 21時) (レス) id: ca6f00a121 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:飛鳥 | 作成日時:2014年7月17日 18時