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買い物も終わり、家に帰ろうとした時、見覚えのある公園が見えた
その時、大学時代の記憶が意図せず蘇る
もう二度と来ないと思っていた公園
何度も忘れようと思っていたのに……
あの日、私は当時付き合っていた彼氏に浮気されて、別れたばかりだった
その時の私は彼が全てだった為、ダメージが大きかった
そしてたまたま見つけたこの公園で、気が済むまで泣いてやろうと思っていた
「隣、良いですか？」
いきなり横から声がしたので、顔を上げると、そこには大学でそこそこ人気だった人がいた
そう、それが彼、辰哉との出会いだった
『……ご勝手に』
「え、泣いてますけど大丈夫ですか……？」
こうゆう時はほっといて欲しいと感じるのが普通だろう
「良かったらこれ、使ってください」
だが、驚く事に彼はハンカチを渡してきた
私は無言で受け取り、涙を軽く拭う
「もし悩みがあるから聞きますよ」
普通なら断るが、会って間もない彼に、私は何故か安心感を覚えてしまった
申し訳ないが、彼でストレスを発散させて貰おう
『私、さっき彼氏と別れてきたんです。原因は彼の浮気で……』
そこから私は、別れた彼氏との出会いや楽しかった事などを話していく
時には感情的になってしまう時もあったが、彼はそれを黙って頷きながら聞いてくれている
『ほんとに…私ばっかり好きで……』
抑えようと思っても抑えられない涙
この溢れ出す涙を止めてくれたのは、彼のパーカーだった
「もうそのハンカチじゃ足りないみたいなので」
その言葉をきっかけに、また涙が込み上げてきてしまった
彼の服をちぎれそうな程掴み、腕の中で声を上げながらまた泣き始める
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アルみかん(プロフ) - 愛さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！更新頻度凄く遅いので気長にお待ちください！ (2023年2月5日 23時) (
レス) id: e807c6316d (このIDを非表示/違反報告)
愛 - こんな時間にすみません。どんどん読み進めてしまいました。続きが気になります！是非更新をお待ちしております！ (2023年2月3日 4時) (レス) @page31 id: ef7ecaa883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルみかん | 作成日時：2022年8月29日 23時
