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規則正しい音を立て軋むベッド
サイドテーブルには、金のリングピアス
彼と交わるようになったのは一体いつからか
もう分からなくなってきてしまった
「ねぇ、あと一回」
『だめ。何回言えば分かるの』
彼はさっきとは違い、子供のように駄々をこね始めた
「あと一回だけ！お願いします！」
『今日は一回だけって言ったよね？それでいいって言ったの誰？』
口を尖らせ抵抗する彼
そんな顔しても、もう無駄
『もうこれで最後。わがまま言わないの』
私はもう彼とは縁を切る
そのつもりでここに来たんだから
「……Aはほんとにそれでいいの？」
私は、って……
『みさき、言ってたよ。”そろそろ辰哉と一緒に住みたい”って』
「あーまじか」
なんだその反応は
「ぶっちゃけ同棲とか別にいんだけどなぁ」
『可愛い彼女の為にもしてあげて』
私の親友なんだからもっと大切にしてよね
『じゃ、終電近いから帰るね』
私は荷物をまとめ、部屋を出た
最後、一目見ようとしたが、首を横に振り、阻止する
終わりを告げたのは私の方なのに、こんな未練たらしい事は出来ない
駅に向かう途中、橋を渡った
その時、金のリングピアスを投げ入れた
”彼から貰ったお揃いのピアス”を
これで今後一生彼に会うことは無い
そう思っていた私が馬鹿だったみたいだ
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アルみかん(プロフ) - 愛さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！更新頻度凄く遅いので気長にお待ちください！ (2023年2月5日 23時) (
レス) id: e807c6316d (このIDを非表示/違反報告)
愛 - こんな時間にすみません。どんどん読み進めてしまいました。続きが気になります！是非更新をお待ちしております！ (2023年2月3日 4時) (レス) @page31 id: ef7ecaa883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルみかん | 作成日時：2022年8月29日 23時
