幼馴染のクズ【ut】

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ut「あれ？髪切った？可愛いね」
生徒「あ、ありがとう！鬱くんのためにきったの！」

私の好きな人は一言で言えばクズだ


女の子が通ればすぐナンパする


ut「最近元気ないなぁ？なんでも鬱兄さんに相談しなさい！」


でも意外と頼りになる所とか


ut「シッマ！飯行こうぜ！」
kn「おう！」


仲間思いな所とか


ut「あのっ……その……きょ、今日もいい天気ですね！」


本命には全然話しかけられない所とか


ut「A！一緒に帰るぞー！」



私はそんな所に惚れてしまったのかもしれない






rb「そんなに好きならさっさと告白せぇよ。後、はよ俺のノート返せ」

私は今、昨日やってこなかった宿題をロボロに写させてもらいながら話をしていた


良くもまぁ簡単にそんな事言えますねぇ


ちょっとはこっちの気持ちも考えろ！

rb「早くせんと宮本さんに取られるで」
『それは…わかってるけどさ………』

好きな人には幸せになってもらいたいという気持ちはちゃんとあるにはあるんだけどね……

rb「あ、大先生や」
『うぉっ、まじか。髪の毛整えないと……』
ut「Aー、数学の教科書貸してくれへん？」

ほう、数学の教科書かー……って私もなくね？


ロボロの借りよっと

『はい、数学の教科書。ちゃんと返してね』
ut「おう。ありがとなロボロ」

やべっ、バレてた

rb「大先生に嘘は通用せんな」
『言わなきゃバレないと思ってたのに』

嫌味ったらしくロボロは笑う

rb「なんや、そんなに見られると恥ずかしいんやけど」
『ロボロって顔だけは良いよね』
rb「顔だけってなんや。こんな性格もいい男子そうそうおらんで？」
『ロボロより良い人なんて月の数ほどいます〜』
rb「1人しかおらんやん」

あいにく私の中では1人しか決まってないんですー

rb「お、先生来た」
『早くね！？まだ写し終わってないんだけど！』
先生「おい佐々木、何やってるんだ」
『あっ……朝顔の観察日記です』
rb「ア、アサガオてww」

笑うな！これしか理由思いつかなかったんだからよ！

先生「罰として今日の放課後、職員室前の配布物、運んどくように」
『分かりました……』
rb「俺の教科書持ってった罰が当たったんやなww」

ロボロは今度は子供のように笑う

rb「やばいw腹痛いw」
『もう笑い過ぎだってば！』

私は写し終わったノートを、ロボロの顔面に叩きつけた

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