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『っ……』
私は恐怖で言葉が出なかった
今私に出来るのは鯉のように口をパクパクさせる事だけ
振り返ろうとしても怖くて出来ない
ジリジリと詰め寄ってくるのが嫌でも分かってしまう
このまま振り切って逃げようとした時
「A」
聞き覚えのある声で名前を呼ばれた
低いがとても安心するこの声はあの人しかいない
『ぐ、グルッペン…さん……？』
私が名前を呼ぶとオーラが明るくなった気がした
gr「覚えててくれてたんだな！」
『当たり前ですよ』
こんないかにも不審者って人なかなかいないしね
ふわふわ〜ってしてたかと思えば、急に焦った顔をして
gr「そ、それよりオスマンは無事なのか！？」
まぁ、グルッペンさんが来たってことはオスマンさんの事だよね
『家にいるので様子見てきますか？』
私がそう言うと目をキラキラ輝かせ、手をより強く握られる
『失礼します。オスマンさん、大丈夫ですか？』
os「前よりは良くなった気が…ｺﾞﾎｯ……」
オスマンさんのおでこを触ると、ほんのり暖かかった
『確かに良くなったと思いますけど、これではまだ行けませんね』
os「えぇ…俺もう2日も学校行ってない……」
『ちゃんと今日の分の薬飲みましたか？』
os「あ、忘れとった……」
机の上に夕食後という薬があったから薄々気づいてたけどね
os「Aちゃん飲ませて……」
オスマンさんがそう言うので、子供が薬を飲む時に使うゼリーをお皿に移して、スプーンを渡そうとすると
gr「そ、それは流石にダメやろ！」
グルッペンさんがいきなり私達の間に割り込んできた
os「グルッペンは邪魔しに来たん？」
gr「いや、そうゆうのは恋人同士がすることじゃ……」
『スプーン渡すのがですか？』
gr「え、わた…っそうゆうことか……」
あ、もしかして私がオスマンさんにあーんさせようとしてたと思ったのかな……
os「いただきまーす……」
『あ！かんじゃだめです！』
os「つい……」
『なんの為のゼリーだと思ってるんですか』
オスマンさんはてへっというポーズをする。っ、かわいい……
gr「こう見ると2人とも仲良いよな」
『そう見えますか？』
os「えぇ…俺らめっちゃ仲ええやん……」
確かに兄弟でもないけど遊んでるっちゃ遊んでる気がする
gr「俺もこんないとこ欲しかったな……」
os「グルッペン羨ましいやろ…ｺﾞﾎｯ……」
『まだ治ってないんですから大人しくしててください！』
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アルみかん(プロフ) - どこかの青年さん» コメントありがとうございます。私が間違って非公開にしてしまっていました…… (2021年7月13日 19時) (
レス) id: fe13111707 (このIDを非表示/違反報告)
どこかの青年(プロフ) - コメ失礼します。もしかしてなんですけど5話非公開にされてたりしますか...?? (2021年7月13日 18時) (レス) id: b815584853 (このIDを非表示/違反報告)
アルみかん(プロフ) - めいまる＠おたくさん» リクエストありがとうございます！！！そのお話良いですね！頑張ります！ (2021年1月11日 19時) (レス) id: 3b84e69a91 (このIDを非表示/違反報告)
めいまる＠おたく(プロフ) - リクエスト書きます！夢主ちゃんと誰かの事故チューで！ (2021年1月11日 19時) (レス) id: 606f6ad43a (このIDを非表示/違反報告)
アルみかん(プロフ) - ゆりおとめさん» 丁寧なご説明ありがとうございます！勉強嫌いなのでこれしか出てきませんでした……本当にありがとうございます！！！ (2021年1月11日 15時) (レス) id: 3b84e69a91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルみかん | 作成日時：2020年7月30日 22時
