<石橋さん、川西さん> ページ1
<四千頭身 石橋の場合>
ソファに座ってテレビを見ていると突然肩が重くなった。
隣に目をやると、ついさっきまで一緒に笑っていた遼大が私の肩に頭を乗せて目を閉じていた。
『寝ちゃったの?』
声をかけても、聞こえてくるのはもちろん彼の静かな寝息だけ。
その心地よさそうな顔が愛おしくなってきて、彼の頭にそっと手を置いた。
『かわいいなぁ……』
溢れ出した言葉が静かな部屋に響いた。
すると、寝ていたはずの遼大の手が、彼の頭の上に置かれている私の手に重なった。
「可愛いじゃなくて、かっこいい、だろ?」
『起きてたの!?』
驚きと恥ずかしさで顔を赤める私を見て、彼は優しく笑う。
「うん。寝たフリしてた。」
そう言って笑う彼に、ちょっとだけすねたフリをすると、
「じゃあ、今度こそおやすみ。」
と言ってまた彼は目を閉じた。
『ちょっと。こんなところで寝ないの!』
今日もまた彼に振り回させる。
笑ったり、泣いたり、怒ったり。
毎日忙しくて、楽しいよ。
『おやすみ。』
<和牛 川西の場合>
今日はこっちに帰ってきてる賢志郎が、うちに遊びに来ている。
『えっ、やばっ!!なぁ今の見た!!?』
そう言って隣を見るが、彼は座ったまま下を向いて眠ってしまっていた。
『賢志郎?』
「ん…あぁ…なんやったっけ……?」
私の声に気づいて起きるけど、まだ目は眠そう。
『なんもないけど、そろそろ寝る?』
「んー…そやなぁ……」
相当眠たいのか、賢志郎はぼーっとしたまま動かない。
『立てる?』
「んー……」
『よし、私が膝枕したろか??』
今にも寝てしまいそうな彼が可愛くて、つい冗談半分で言ってしまった。
「え、ええの?」
『いや、ええけど……?』
そんなに疲れとるんか!!?
いつもは大人っぽくてあまり甘えてこないだけに、すこし心配にすらなってしまったが、正直めっちゃ嬉しい。
すまんなぁ…とか言いながらなんの躊躇もなく私の太ももに頭を乗せる。
「お疲れ様。」
そう言って私が髪を撫でる頃にはもう規則正しい寝息が聞こえてきた。
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カイリ(プロフ) - あすかさん» 嬉しいです!!応援ありがとうございます!!リクエストも(*^^*)頑張ります! (2020年6月8日 23時) (レス) id: 10b15c4180 (このIDを非表示/違反報告)
カイリ(プロフ) - ますみさん» いつもリクエストありがとうございます!頑張ります! (2020年6月8日 23時) (レス) id: 10b15c4180 (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - こんにちは!陰ながら応援していました!リクエストなんですけど、河井さん,山田さん,洲崎さん,亜生さん,石橋さん 別々で相方に嫉妬からのピンク系が見てみたいです!一気にリクエストごめんなさい(;_;) これからも楽しみにしています(^^) (2020年6月7日 16時) (レス) id: c04b839a7d (このIDを非表示/違反報告)
ますみ(プロフ) - リクエストお願いします。和牛の水田さんでお願いします。シチュエーションとしては芸人同士で付き合ってる感じが良いです。水田さんが嫉妬しちゃう感じで。良かったら宜しくお願いします。 (2020年6月7日 12時) (レス) id: cc9c552fc9 (このIDを非表示/違反報告)
カイリ(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます!!了解です!頑張ります! (2020年6月4日 23時) (レス) id: 10b15c4180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カイリ | 作成日時:2020年3月15日 1時