障子2号 ページ7
〜貴方side〜
緑谷君が呆気に取られている中、ミリオさんの言った言葉の意味を考えていた。
『俺の事はじきに分かるんだよね！！』
あれは、如何いう意味だったのだろうか…
……もしかして、インターンについての詳しい説明は、先輩方が...？
やっと正気を取り戻したのか、彼はゆっくりと口を開いた。
「何…だったんだ…というか針宮さん、あの人の事知ってるの？！」
緑谷君に凄い勢いで聞かれた。
ここで伝えても良いのだろうか…いや、駄目だろう。
恐らく詳しい説明というのは、経験者、つまり、先輩方からの体験談を聞くという事だろう。
ならば、話すべきではないと思い、苦笑しながら口を開く。
「えーっと、知ってはいるけど…詳しい事はまだ話せないな。授業に関わりそうだし…ごめんね。」
「ううん、全然！…あ、早くゴミ捨てて戻ろう！」
ゴミ捨て場でゴミを捨て、ぶつぶつと言い始めた彼を横目に寮へ戻った。
「お、2人戻って来た！遅かったねー！」
「ごめん、色々あって。」
色々って？と、問い詰められたが、曖昧に流した。ごめん、葉隠ちゃん…
中には、まさか緑谷…と、緑谷君を睨みつけていたり、ニヤニヤしている人も居た。
「ねぇA！部屋行っても良い？！」
「荷解き終わったから、大丈夫だよ。」
「やったー！それじゃあ皆！4階までレッツゴー！！」
三奈にさらっと言われたが、"皆"とはっきり言った。
こうなるのは、心の何処かで予想していた。
三奈の事だ。私が来る前にも、皆の部屋を見て回る、なんて事をしたのだろうと、安易に予想出来た。
恐らくその中には、心底傷付いた人も居るだろう。
それらしき人物から、青いオーラが漂っていた。
「ウチ、興味あるな。クールなAのプライベートな部分とか。」
「あはは…あまり期待しない方が…」
響香の発言に対し、ぼそっと呟やきドアを開けた。
皆が部屋を見た瞬間、驚いた顔をしたまま固まった。
「み…ミニマリスト再びかよ！！」
「何だ、クールな奴は皆ミニマリストか！！」
同じ顔をして叫んだ、瀬呂君と上鳴君。
その中の、上鳴君の"クールな奴"とは…
目で追って探している時、マスクを直している"クールな奴"が1人居た。
「よっし！Aの部屋も堪能した事だし、1階に戻ろうー！！」
群れに紛れて彼の所へ行く。
「…す、すまない、針宮…」
「全然。寧ろ、仲間が居て嬉しい位だよ。」
笑顔で返したら、彼にも同じ様にマスク越しに笑顔で返された。
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アルナ(プロフ) - (名前)さん» コメントありがとうございます！不定期ながら更新していきますので、これからも宜しくお願いします！ (2020年4月12日 20時) (
レス) id: 75328b6a43 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 面白すぎます！応援してます！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年4月12日 18時) (レス) id: 0a80c4d22b (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - ユリさん» コメントありがとうございます。面白いと言って頂けて本当に嬉しいです！どんどん出せるように頑張ります！ (2018年11月24日 9時) (レス) id: 75328b6a43 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 面白いです。続きどんどんしてください。頑張ってください (2018年11月20日 7時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルナ | 作成日時：2018年9月30日 17時
