『楽しい』のやり方 ページ43
〜貴方side〜
「レッツフルカウル！！」
事の始まりは、翌日。
緑谷君と共に、オールマイトに文化祭の出し物とオーバーホールとの戦いの報告に向かった。
あの時は気付かなかったが、緑谷君は20%まで引き出していたらしい。
確かに攻撃が、いつもより強く見えた。
戦い方が分からなかったと悩んでいる緑谷君を見て、場所を移すと言われるまま移動した。
そして20%を出したが、やはり辛そうだ。
少し動くだけでもかなり辛い筈だ。
だが、オールマイトの言葉通りに緑谷君は攻撃を繰り出した。
足から繰り出されたその強風の威力は、体育祭の時に見せた風圧による防御よりも遥かに上回るものだった。
そして彼の、新たな力を使いこなす為…更に向こうのステージへ進む為の幕が上がった。
週末に早速皆で練習を始めた。
私はひたすら、歌の練習に"殺る気"で励んでいる。
外ではダンス組が三奈の厳しい指導の下、練習という名の特訓に励んでいる。
そんな折、外がやけに騒がしいと思い赴くと、ミリオさんとエリちゃんが訪ねて来ていた。
ミリオさんから話を聞いたところ、"いきなり文化祭という非日常へ連れ出すのも乱暴な気がする"との校長先生のお言葉により、先に慣れておく為に本番前に連れて来たのだそうだ。
「という訳で、これから俺、エリちゃんと雄英内を回ろうと思ってんだけど、緑谷君と針宮さんもどうだい？！」
というミリオさんの提案もあり、一時休憩になった。
「いっぱい回ろうね。」
「うん……」
そう言ったエリちゃんが、心なしか、少し嬉しそうに見えた。
それから4人で会場となる場所をあちこち周り、最後に食堂へ訪れた。
ジュースを飲むその顔からは、難しいという一言に尽きた。
だけど、どうなるのか気になると言ってくれた。
それだけで、凄く嬉しかった。
そこで、校長先生とミッドナイト先生に背中を押されて更に励もうと意気込んだ時だった。
「デクさんとシャードルさんは何するの？」
純粋にその質問に驚いた。
先程まで少し不安気な顔をしていたのに、子供ならではのキラキラした目で尋ねられたから、余計に驚いた。
「僕達はダンスと音楽！踊るんだよ！」
「私はステージで歌うよ！」
「エリちゃんにも楽しんでもらえるよう頑張るから、必ず見に来てね！」
「エリちゃんに届くように、頑張って歌うね！」
休憩終了まで残り3分を切り、急いで戻ろうとした時、最後にミリオさんにも背中を押されて、笑顔で駆け出した。
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アルナ(プロフ) - (名前)さん» コメントありがとうございます！不定期ながら更新していきますので、これからも宜しくお願いします！ (2020年4月12日 20時) (
レス) id: 75328b6a43 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 面白すぎます！応援してます！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年4月12日 18時) (レス) id: 0a80c4d22b (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - ユリさん» コメントありがとうございます。面白いと言って頂けて本当に嬉しいです！どんどん出せるように頑張ります！ (2018年11月24日 9時) (レス) id: 75328b6a43 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 面白いです。続きどんどんしてください。頑張ってください (2018年11月20日 7時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルナ | 作成日時：2018年9月30日 17時
