部活の経験 ページ41
〜緑谷side〜
後日、最後の穴埋めの補習の時間。
隙あらば、針宮さんをちらっと見ている。
今はやはり、気持ちをリセットしているようだ。
やっぱり凄いな、針宮さん…
病院では、エリちゃんの為に笑顔を取り繕っていたけれど、実際は誰よりも傷付いていた。
顔をしっかり見ずとも、すぐに分かった。
エリちゃんの為に、病院を出た後も必死になっていた事、全部知ってる。
だから僕も、サポートとはいかないけど、やれるだけの事はやりたい。心からそう思えた。
補習が終わり、すぐに寮へ向かった。
これで漸く、文化祭の準備に専念出来る！！
粗方の内容を飯田君から聞き、大体状況は掴めた。
今は、バンドの残りのメンバーや、舞台に必要な演出を考えている最中との事。
「へ？うたは耳郎ちゃんとAちゃんじゃないの？！！」
バンドのボーカル候補として、麗日さんから耳郎さんと針宮さんの名前が上がった。
実際に2人の歌を聴いた事は無いけど、耳郎さんは楽器や音楽が好きだし、針宮さんも歌が上手そうなイメージがある。
2人共否定したのを見逃さなかった峰田君、青山君、切島君の3人は、試しに歌ってみせたが、どの曲も、今回の出し物に合うようなものではなかった。
「私も耳郎ちゃんとAちゃんだと思うんだよ！耳郎ちゃんが前に部屋で教えてくれた時、2人共、歌もものすごくカッコよかったんだから！」
「そういえばA、中学の時合唱部だったじゃん！試しにやってみなよ！」
「え、ちょ、三奈！」
「耳郎の歌、聴いてみてェな！針宮も久々だなー！いっちょ頼むぜ！」
そうして流されるがまま、2人は歌う事になった。
2人が同時に歌い始めた瞬間に、歓声が湧き上がった。
僕も聴いてて、思わず音楽の世界に引き込まれ、自然と笑顔になった。
満場一致で、ボーカルは2人が務める事になった。
その後も着々と役割が決まっていき、深夜1時、全員の役割が決定した。
僕はダンスをする事にした。
エリちゃんが喜んでくれるように、頑張ろう！！
「いつ聞いても良いよ、Aの歌！」
「うんうん！熱いのに癒される〜！」
「あ、ありがとう。」
声がした方を振り返ると、耳郎さん、麗日さん、針宮さんが、あの時の話をしていた。
「初めて聞いた曲も1回聞いたら覚えるし、音程も完ペキだし。」
「おまけにカッコいい！ほんとにイケメンだよ！」
「そ、それは言い過ぎだよ。」
そんな会話に癒されながら、部屋へ戻る。
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アルナ(プロフ) - (名前)さん» コメントありがとうございます！不定期ながら更新していきますので、これからも宜しくお願いします！ (2020年4月12日 20時) (
レス) id: 75328b6a43 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 面白すぎます！応援してます！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年4月12日 18時) (レス) id: 0a80c4d22b (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - ユリさん» コメントありがとうございます。面白いと言って頂けて本当に嬉しいです！どんどん出せるように頑張ります！ (2018年11月24日 9時) (レス) id: 75328b6a43 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 面白いです。続きどんどんしてください。頑張ってください (2018年11月20日 7時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルナ | 作成日時：2018年9月30日 17時
