冷静な判断と行動を ページ29
〜貴方side〜
八斎會の本拠地前に、ずらりと並ぶ。
そこに紛れる、私達見習いヒーロー…
何処まで出来るかは分からない。
だが、エリちゃんを救ける為なら、死に物狂いで食らいついていく。
そう決意を固め、腰に構えた個性用の銃に手を添えた瞬間、入口から何かが飛び出して来た。
その時に殴られた警察官を、デク達が保護した。
ここで時間は無駄に出来ない…どうすれば…
そう思った時には、リューキュウが既に個性を発動させていた。
その隙を見て、一斉に中に突撃した。
大分奥まで来たところで、忍者屋敷の様な所があり、ナイトアイ達が足止めをしてくれ、階段を降りた。
だが、降りた先に道は無く、壁で塞がれていた。
ルミリオンが見たところ、厚い壁で塞がれているだけらしい。
こんな所で、無駄な体力の消費は避けなければならない。特に、プロヒーロー。
だったら、その体力温存の為にやれる事…
「1枚で防げる硬度の壁なのか、それとも別のルートに行かせる為の罠と時間稼ぎ…どちらにせよ、安直過ぎる。」
「来られたら困るって言ってるようなもんだ。」
「そだな！！妨害出来てるつもりなら、めでてーな！！！」
少しでも、仲間として助け合う事！
壁を壊して進もうとした途端、その場全体がうねり始めた。
この現象の原因は、恐らく、本部長の《入中》という人物らしい。どうやら、簡易な時間稼ぎだろう。
想定外の結果に、動揺しているのかと考えた。
これでは安易に進めないが、進む方角は変わっていない。
時間稼ぎなら、何人か先行して戦力を減らすのが得策だ。
そして、"透過"効果の針を作って撃ち、真っ直ぐ進んだ。
「ルミリオン！」
「シャードル！」
ルミリオンと並び、一瞬顔を見合わせて擦り抜けた。
『冷静にな。』
壁を擦り抜ける時に、イレイザーヘッドの言葉が頭を横切った。
この考えは少し、横暴だったかも知れない。
だが、それで勝利する確率が上がる可能性が高い。
これが、冷静に判断した結果だ。
ゆっくりと歩き出したところで、ルミリオンがこちらを向いて口を開いた。
「針宮さ…じゃなかったよね。シャードル、俺のサポート、お願いしても良いかい。」
いつにも増して慎重なルミリオンに、少し驚いてしまった。…やはり、あの時は無理して調子を戻していたのか。
その問い掛けに頷き、拳を交わした。
そこから少し走ったところで、漸く見つけた。
「少し話、聞かせてもらっていいですか？」
「あの時の…」
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アルナ(プロフ) - (名前)さん» コメントありがとうございます！不定期ながら更新していきますので、これからも宜しくお願いします！ (2020年4月12日 20時) (
レス) id: 75328b6a43 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 面白すぎます！応援してます！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年4月12日 18時) (レス) id: 0a80c4d22b (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - ユリさん» コメントありがとうございます。面白いと言って頂けて本当に嬉しいです！どんどん出せるように頑張ります！ (2018年11月24日 9時) (レス) id: 75328b6a43 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 面白いです。続きどんどんしてください。頑張ってください (2018年11月20日 7時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルナ | 作成日時：2018年9月30日 17時
