心は斜め下 ページ23
〜貴方side〜
「すみません！事故りました！まさかあんな転校生と四つ角でバッタリみたいな感じになるとは…」
ルミリオンの例えは引っかかるところはあるが、頷かざるを得ないのは確かだ。
無事で良かったとほっとした表情を向けられ、本当に良かったと自分でも再度感じた。
そこから5人で行動を取り、ナイトアイ達から先日の強盗事件の話を聞いた。
八斎會達も巻き込まれたという事件だったが、死傷者は"ゼロ"だったそうだ。
その上、強盗団の持病なんかも全て治っていたそうだ。
治崎…何がしたいんだ…
そこでルミリオンが、治崎と居た女の子、"エリちゃん"の事について話し、デクが保護したいと口零したが、その発言に、ナイトアイが余計な考えをするなと一蹴した。
その言い分は尤もで、反論しようと出した足をゆっくりと戻した。
そして、インターン初日は幕を閉じた。
週明けの朝、1番に講習組が目に入った。
珍しく2人共ボロボロになっていて、見慣れない光景に内心驚いた。
「ねえ、Aちゃん！インターンどうだった！？」
「んー…何とも言えないな…」
興味津々な葉隠ちゃんに聞かれたが、曖昧な答えすら出来ず、濁してしまった。
生徒、子供ではなく、ヒーローとして活動は出来たが、満足に出来たかと言われれば、答えはいいえだ。
そんな気持ちを切り替えて授業に臨んだ。
私は普段通り取り組めたが、緑谷君は如何も吹っ切れていない様だ。
緑谷君なら、色々抱えている事だろう。
私も同じ気持ちだから、切り替えようなんて言葉は掛けられなかった。
これはあくまで、緑谷君の問題だから。
1日の授業が終わり、抑えていたものが次々と頭に浮かんだ。と思ったら、懐かしい人から電話が掛かってきた。
「お久し振りです、グラントリノ。」
『おお。お前、結局アイツのトコ行ったのか。』
「はい、本人から直々のご指名で。」
久々に聞いた声に、少し安心感を憶えた。
そこから軽く近況報告をし、本題へ入った。
『A、お前…治崎を見たってのは本当か。』
「…はい。やっぱり、あの時の別件というのは、八斎會の事だったんですね。」
『まあ、今の時点ではそうだな。』
そこから分かる事を全て話し、電話は終了。
切った瞬間に沈んだ気分になり、ずっと下を向きながら、無心で寮へ戻った。
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アルナ(プロフ) - (名前)さん» コメントありがとうございます！不定期ながら更新していきますので、これからも宜しくお願いします！ (2020年4月12日 20時) (
レス) id: 75328b6a43 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 面白すぎます！応援してます！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年4月12日 18時) (レス) id: 0a80c4d22b (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - ユリさん» コメントありがとうございます。面白いと言って頂けて本当に嬉しいです！どんどん出せるように頑張ります！ (2018年11月24日 9時) (レス) id: 75328b6a43 (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 面白いです。続きどんどんしてください。頑張ってください (2018年11月20日 7時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルナ | 作成日時：2018年9月30日 17時
