【神童拓人】ある日恋に落ちたのは俺の〇〇でした (ページ34)

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拓人side26 ページ34

速水『くっ、倉間くん！』

拓人『…Aが剣城を選ぶなら、それで良い。』

『………。』

拓人『…今のAは剣城を選ぶことはないと分かっているから、言えることかもしれないけどな。』

煽る倉間に、俺が昨日出した応えを伝えるつもりだった。

でも、俺の本心は違ったようだ

Aが他の人を好きになることは無いと分かった時に、ほっとしてしまった

『え…？』

倉間『なんでそんな事わかるんだよ？』

浜野『俺たち、Aと剣城が2人で病院に入ってくの見たんだぜ！？』

言葉足らずだったためか、俺の言葉で周囲が荒れる。

霧野『………納得出来ない。』

『蘭くん…？』

霧野『俺は納得出来ない！どういうことだよ…』

倉間『だから何で霧野g『くーらーまくん！』…』

『言わなければ、余計な誤解をうまないと思ったんだけど…』

『『『『…』』』』

ついに大声をあげた霧野の言葉を聞き、Aが口を開いた。

『昨日は、京くんのお兄さんに呼ばれてお見舞いに行ってたんだ。』

倉間『はあっ！？』

速水·浜野『ええっ！？』

霧野『剣城の…お兄さん…？』

拓人『優一さんに…？』

Aから出た言葉はあまりにも意外すぎるもので、その場にいた全員が驚く。

何故Aが優一さんに…？

『うん。突然会いに来て欲しいって言われて…それを昨日の放課後、京くんに言われたんだけど。』

剣城『……。』

Aがそう言うと、剣城はAに何かを伝えて更衣室へと向かった。

拓人『そういう事だったのか…。』

霧野『…それで、剣城のお兄さんはAに何の用事があったんだ？』

『…行ったらびっくり、病室に入った瞬間クラッカー鳴らされて……』

『太陽くんも一緒にいたんだけど、2人で『おめでとう』って………』

整理がついていないような言葉で説明をするA

速水『おめでとう…って、誕生日だったんですか？』

『違うよ。初彼氏祝いだって。』

霧野『は………？』

『天ちゃんから私に彼氏が出来たって聞いて、計画を立てたらしい……』

拓人『…Aは優一さん達と知り合いなのか？』

一気に情報量が増えたAの言葉に困惑しつつも、一番気になった事を聞いた。

『あれ？言ってなかったっけ？』

拓人『ああ…』

言ったつもりだったのか…

『そこら辺は話すと長k＼キーンコーンカーンコーン／………』

Aが話を続けようとするとチャイムが鳴った

＼遅刻だ·(です)ー！！／

浜野達は慌てて更衣室へ向かう