天才として【あんさんぶるスターズ！】

仲良くね0 ページ12

・二華side


3年生になり、クラス替え。




『皆の衆！聞いてくれ聞いてくれ！今、ピーンときたんだ！わかるか？この気持ち！これをなんと呼ぶか知ってるか？』



「えぇ〜知らないよ笑」


「もぅ〜、二華ってば馬鹿すぎ笑
語彙力無さすぎでしょー｣



『それは悪かったな！！！』




もう嫌われたくない。もう大切な人をなくしたくない。もう仲間外れにされたくない。


何も残らない自分を見てくれない人たちを


振り向かせたい




ならば、嫌われないように全力で尽くして、大切な人を作らないように。


何も無い自分を見てくれるように、阿呆らしく馬鹿らしく世界でいちばん大きい声を発しよう



世界中の人々が、あたしを馬鹿だと嘲笑うために、あたしを見てくれるなら本望だね。









・




中学三年生 冬 12月


今度こそ人生の分岐点。テニスの道に進むか。小説家や作詞家になるか。はたまたニート


専業主婦やお手伝いさん



『伊藤さんは、どの高校に行きたい？』



別にどこも行きたくない。だって生きたくない



「特には決まってないんですけど、私に合いそうなところ、ありますか？」


『夢ノ咲学院の声楽科なんてどうでしょう』




「音楽は得意じゃないです。」



『知ってるわ。作詞の方に回ればいいんじゃない？あなたは曲を作るのが好きでしょう』









どこでもいいや

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