枕返しと日曜日 ページ5
清々しい日曜の朝、今日は素敵な一日になると思ってたのに…。
「枕…無い」
きっと犯人は
―――アイツ。
「あっ、屋根裏と枕借りてたよー?」
急いで屋根裏部屋に駆けつけると僕の予感は的中。
「ちょっと、何してくれちゃってんですか…」
そこには小柄な少年、枕返しの眠気長門がいた。
「ここさー、ちゃんと掃除されてるんだね。枕もふかふかだし」
そう言って彼はまだ少し眠そうに目をこする。
当たり前だ、僕が隅々まで掃除をしているわけだし。
枕だって素材にこだわりがある。
…おっと。
「そんな事はどうでもいいとして、出てってくれませんか?早く」
邪気全開にそう言い放っても、幼い彼にはその空気が分からないらしい。
「え、なんでー?」
子供特有の無垢な表情でそう尋ねる。
…そんなの決まってるじゃないですか。
「なんで僕がわざわざ日曜に子守なんてしなきゃいけないんですか、って事です」
「あっ、そう」
子供に分かり易くそう教えてやると
急に大人しくなり俯いて枕をふにふにと弄りだす。
「ちょっと、枕弄らないでくださいよ」
「んー…」
微妙な返事で枕の端を弄る彼の背中は、小さくて少し寂しそうに見えた。
あー、もう。
子供の相手はいつも調子狂うから嫌なんですよ。
「…はぁ。とりあえず外、出ましょうか」
そう言って僕は彼の手を無理矢理引いて家を出た。
「…どこいくの?」
期待と不安が入り混じった表情で僕を見つめる彼。
「―――まだ、秘密です」
しょうがないから今日は、僕が君の遊び相手をしてあげます。
【キャラクター協力】下克上【DS電源off】様
7人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あいす(プロフ) - 元ひよらーです。良ければ私のキャラを使ってください!宜しくお願いします (2014年3月4日 15時) (レス) id: d67fbe3847 (このIDを非表示/違反報告)
龍弦緋蜘蛛(神紅零)(プロフ) - 私のキャラも使いにくいでしょうが・・・よければ使ってくださいね^^ (2014年2月12日 21時) (レス) id: e7f6b3831e (このIDを非表示/違反報告)
木霊(プロフ) - 初めまして、桃源魔郷に参加させていただいているものです、よければ私のキャラも使ってください、よろしくお願いします。 (2014年2月11日 19時) (レス) id: 73a6765e70 (このIDを非表示/違反報告)
菜由☆(プロフ) - よかったら私のキャラも使ってください><三岡なたねなんですが・・・ (2014年2月1日 18時) (レス) id: 428bad78f4 (このIDを非表示/違反報告)
新羅(プロフ) - aruku△さん» それはよかったです!もうどんどん使ってくれてかまいませんよ! (2014年1月25日 23時) (レス) id: b4a3e57db5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ