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トイレに駆け込もうか…いや、一度入ったら絶対に逃げられないしな…
他のお客さん達もそれなりにいるし…
そう思い辿り着いたのは…階段の踊り場だった。
幸いにも人はいない。足音が聞こえたら…
逃げ道はいくらでもなるのに、もう怖くて動けなくなってしまい…しゃがみこんでしまった。
情けない。
今も私は、昔に囚われてばかりだ。
「あれ？貴女…あの人の彼女さんですよね？」
ふと男性の方に声を掛けられ、私は思わず振り向く。
「やっぱり！貴女、ヤスさんの彼女さんですよね？俺、劇場のスタッフなんですよ」
「……あの」
「ヤスさんまだ楽屋で芸人仲間とお喋りしてましたし、良ければ案内しますよ？」
お喋り…？
急いで支度して、私と会う約束をしているはずなのに…？
「それにしても…生で見ると、本当に可愛いですよねぇ。ヤスさんには勿体ない」
嫌な予感がする。
ここから、この人からも離れないと…
でも、何処へ行っても逃げ場がない…
「…私、帰ります。仕事中なのに、ご迷惑おかけしてすみません」
先輩達と康成には事情を説明して、タクシーを拾って家に帰ろう。
そう思い立ち上がると…
「―――ヤスさんと上手くいってるんですか？とてもじゃないけど、そんな風には見えないなぁ」
ズキッ、と胸の奥に痛みが走る。
「知ってます？ヤスさんって、楽屋だと大笑いして楽しそうにはしゃいでるんですよ？今日だって、中野さんが何を考えてネタを変えたのかは分かりませんけど、ヤスさんが嫌がっているの、気付いてますよね？」
え…？嫌がっている……？私の話で……？
「でもそうですよね。芸人にとって、恋人は笑い。不安定な職業に、恋愛なんてやっても将来性が見えない。つまり意味ないんですよね。貴女が芸人の彼女でいる事なんて」
後ろから、片腕を掴まれる。
「その点、僕は定期的に収入が入ります。それなりに支えられる自信があります。それに…俺、ずっと前から貴女が気になって、会いたかったんです。好きになってしまいました」
「……嫌」
「僕ならヤスさんなんかよりも幸せにしてあげられます。可愛い貴女を安心してあげられる」
「……やめて…や…康成……助け、助けて……！」
「僕の方が、貴女を愛してあげられ―――」
「何、意味不明な嘘と、自己中心的な言葉をほざいてんだよ」
「……ぁ」
「何より…その気色悪い手で――――俺のAに触れんな!!」
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capoeira - わわ！！リクエストを叶えてくださり、ありがとうございました✨めっちゃキュンキュンしました💕これからも繰り返し読んでいこうと思います！！ありがとうございました🙇 (11月24日 7時) (
レス) @page25 id: 7e00ae5964 (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - capoeiraさん» capoeira様、リクエストが完成した事を報告させていただきます。後、物凄く長くなってしまいすみません！リクエスト通りになっているのかどうかすら危ういですが…こんなので良ければ時間空いた時で良いので閲覧して下さいませ。この度はリクエスト有難うございます！ (11月24日 4時) (レス) id: 454fdc4e71 (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - かぽぽさん» 了解致しました🫡 (11月15日 18時) (レス) @page7 id: 063141ba5c (このIDを非表示/違反報告)
かぽぽ - すみません！！スマホの不具合により別アカから失礼します...！ 一般の人で大丈夫です！！ よろしくお願いいたします。 (11月15日 18時) (レス) @page6 id: 35f74bd98f (このIDを非表示/違反報告)
氷柱(プロフ) - capoeiraさん» またまた失礼します！となると、夢主は一般の方設定ということでよろしいですか？凄い変な質問してすみません！okなら、お時間かかりますが書かせていただきます！ (11月15日 18時) (レス) id: 063141ba5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：氷柱 | 作成日時：2023年8月19日 3時
