ついに来た考査っ!【冬越 初春・沖波 ななか】 ページ1
「ついに来た!考査だあああっ!」
「…うるさい」
「冷たくない!?初春ちゃん!」
こんな会話をしているのは、斎藤一の生まれ変わり「冬越 初春」と、藤堂平助の生まれ変わり「沖波ななか」である。
そして、今日は…
二人が待ちに待った、考査である。
※
「やっぱアタシ?魁先生だし?八番組組長だし?魔法とか刀もバンバン使って相手を倒しちゃうわけよ!」
ななかはドヤ顔で私に言う。
正直うっとうしいが、仕方なく付き合ってやることにした。
正直、この学校で過ごすのは楽しい。総司も居たし、なんだかんだで毎日を満喫できている。
「あー、早く戦いたーいっ!」
…どうやら、ななかは考査でやることは体力測定と魔法だけだと思っているようだ。
「…ななかは前世が良いところのボンボンだから教養はついてると思うけど、考査では「ペーパーテスト」もあるんだよ?」
「…え、嘘嘘嘘嘘嘘嘘!!!!」
…予想外の反応。ここに副長が居たら、ななかは無茶苦茶怒られてただろうな。
「アタシ予習してなかったよ!どうしよう!」
「自業自得。」
「酷くない!?」
酷く無い。と私はその言葉に返す。
…でも、なんだか、こんなやりとりが出来て安心している自分が居た。
『…そこには、俺が潜入致します。』
『…な、平助が隊の者に斬られただと……!?』
『いえ、俺は会津に残ります!』
『まだ負けではない!戦うのだ!!』
『……そうですか、あのお方直々の命ならば…』
思い浮かぶ、いつかの記憶。
いつも気は抜けなくて、必死に戦っていた、
あの動乱の時代。
※
さっきから初春ちゃんが黙ってどこかを見ている。どうしたのだろうか。
「…初春ちゃん、初春ちゃん!」
「うるさい!!」
そう言って口を押さえられた。
突然のことにアタシはあたふたし、取り乱してしまう。
「ちょ、初春ちゃん!」
離してよ、と声をあげると案外すんなり離してくれた。
「一体どうし…」
私がそう言おうとした途端、
「あぁもう五月蝿い、ほら、考査が始まるから行くよ!」
そう言って私の二の腕を引っ張る。
あまりの痛みに私が声をあげても知らんぷりである。
「ちょ、離し…」
「行くよ!!!」
「いや、だから…」
「行くよ!!!」
いつもと違う初春ちゃんに連れられていく私だった。
3人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ずいこ(プロフ) - 更新しました (2020年7月30日 17時) (レス) id: 89e67e7c52 (このIDを非表示/違反報告)
ずいこ(プロフ) - 更新します (2020年7月30日 16時) (レス) id: 89e67e7c52 (このIDを非表示/違反報告)
雨読(プロフ) - ですので最後まで皆様と執筆してどうにか「占いツクール初の完結したリレー小説」という伝説作りたいなと思っております! もう五作目となるスカイハイシリーズですが、今作でもどうぞ宜しくお願い致します!<(_ _)> (2020年7月29日 9時) (レス) id: 10653b224c (このIDを非表示/違反報告)
雨読(プロフ) - 続編移行しました。リレー小説は、占いツクールでまだ一度も完結したものがなかったとお聞きしました。 (2020年7月29日 9時) (レス) id: 10653b224c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:スカイハイ転生学園一同 x他3人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/sakyomatsu1/
作成日時:2020年7月29日 9時