【獄都事変】金色のあなたと、【短編集】 (ページ7)

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平腹＊夜食(2) ページ7

｢｢いただきます｣｣

2人で手を合わせて、箸に手をつける

｢そーいえば、赫坂は今日なんで夕飯いなかったんだ？？？｣
｢任務で疲れちゃって…朝からなにも食べてなかったんだけど眠さの方が勝っちゃって…はは｣
｢ふーん｣

そんな会話をしながらお茶漬けを食べてた
うん、美味しい。でも次はもう少し時間をかけて出汁を作ろう。

そんなことを思っていると、

｢なんかさー、なんだかんだ俺ら毎日夕飯一緒だったじゃん？だから俺今日すげー寂しかったんだよなー｣

と、平腹が突然そう言い出した

｢えっ…｣
｢めちゃくちゃ大好きなカレーなのにさー、なーんか物足りなかったんだよなー、おかわりする気も起きなくてさー、そしたら俺も腹減って起きたんだよー｣
｢ひら……｣

平腹はお茶漬けをかきこんで

｢なぁ、赫坂、俺さ

お前のこと、すげー好きかも、なんかそう思ったんだよな

赫坂は？？｣

そう、問い出された

平腹が、
あの子供みたいな平腹が、
ムードメーカーな平腹が、

今でも無邪気な目をしている平腹が、

私のことが好き？

そう考えると急にボンッと顔が熱くなった

｢…わ、私も………好き…｣

そうボソッと、届くか届かないかの声で返事をした

｢まじ！？！じゃあ俺らコイビト？同士だな！！

このお茶漬け、すげー美味かった！Aが作ってくれたから、俺この1杯ですげー満足した！ごちそーさまでした！！｣

と、生前の下の名前で呼ばれ、平腹はバチンっと両手を合わせ食器を片して早々におやすみ！と寝に行った

私のおでこに唇を合わせて。

｢……………｣

｢ま、まじ…？？｣

私はその晩、一睡も出来なかった。

その次の日、平腹の顔を見れずにいたら急にキスをしてきたのでなぜかぶっ飛ばしてしまった。

…………結ばれました。死にそうです。