【獄都事変】金色のあなたと、【短編集】 (ページ34)

今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:3,561 hit

平腹＊片思い(1) ページ34

この話は平腹視点です。
とあるクリエイターユニットの話と似てる部分あります。伝わる人にしか伝わらないです()
＿＿＿＿＿
おっす！俺平腹！獄卒だ！
突然なんだけど俺好きな人いるんだ！
赫坂っていう、めっちゃ仲のいい女が好きなんだ！
顔は可愛いと思うし、ゲームとか漫画とか、ご飯とか全部俺に付き合ってくれるいいやつ！しかも任務の時とかもめちゃくちゃ強くてかっけーんだ！

…ただ、赫坂には好きな人がいるらしい。
これまた俺と仲がいい田噛が好きらしい。やっぱり頭がいい同士共通するところがあるみたいで。

それを知ったのはつい１ヶ月前。突然赫坂に相談されたんだ。

｢あのさ…平腹…ちょっと告白の練習に付き合ってほしいんだけど…｣
｢ほ？赫坂好きなやついんのか！？｣
｢うん、田噛のことが…｣
｢うえぇ！？｣
｢声大きいよ平腹…｣

俺に相談してきた理由が、｢田噛のこと1番知ってるから｣らしい。
隠し事は苦手だけど、成功したら赫坂が超すごいお礼をしてくれるらしいから頑張ることにした！！

告白練習する時は田噛が任務の時かつ赫坂と俺が非番のとき。
赫坂の自信がつくまでやることになった。
田噛にはなんとか隠し通すけど、他のみんなには無理だからそれはなんとかバレてしまってもOKってなった。

今日は練習1日目。

｢田噛、ずっと前から、好きでした。｣

やばい、俺が告白されてるみてーで結構緊張するな
顔赤らめてる赫坂すげー可愛い！！

｢んー、それだけだと田噛だったら『で？』とか言ってきそー｣
｢それなら、付き合ってくださいも言った方がいいかな？｣
｢かもな！！｣

こんな感じで、2人で試行錯誤しながら練習をする。
時々俺の頭がパンクした時はゲームに切り替えてくれたりする。
……なんで、俺じゃねーんだろ。
＿＿＿＿
今日は久しぶりに田噛と任務！

｢おっしゃー！やるぞー！｣
｢…なぁ、平腹｣
｢ほ？｣
｢お前、最近赫坂と一緒にいる気がするけど、なにしてんの？｣
｢ぅえっ！？え、えーと｣

『平腹、私が告白するまでは絶っ対に田噛にバラしちゃダメだよ』

赫坂のこの言葉を思い出す

｢なんも！！ゲーム！そう！ゲームしてるだけ！！｣
｢…嘘だな｣
｢お！？｣
｢何年一緒にいると思ってんだよ、なにか企んでるなら今ここで吐け｣
｢んー！！！！｣

全力で首を振る

｢吐かねぇとぶん殴るぞ｣
｢んー！！！！｣

田噛のパンチはすげー痛ぇけど、俺は言わないように耐えた。

｢…ちっ、まぁいいや。｣

なんとか耐えれた。