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佐疫*夏祭り(2) ページ26

「私てっきりみんなも来るって言ってたから去年みたいにみんなと回るのかと思ってた」
「俺もそう思ってたんだけど、まさかの木舌が2人で回ったらって提案してくれたんだよね」
「へぇ…さっき軽くセクハラ発言してきた木舌が」
「そうそう。あ、もし木舌じゃなくても変なことされたら言ってね?撃つから。A、今日すごく可愛いし」
「あ、ありがとう…」

少し恥ずかしくなって、赤面になる。
それに佐疫はすごくニコニコした。

「さ、どこから回る?」
「かき氷とわたあめ食べたい!」
「じゃあ両方行こう!あ、わたあめならそこにあるよ」

佐疫にわたあめを買ってもらい、食べながらかき氷も買う。
私がレモンで佐疫はブルーハワイ。
どっちも食べて、次食べたいものを探す

「ふふ、佐疫やっぱり舌真っ青」
「Aも真っ黄色だよ。美味しいけどやっぱりこうなるよね」

その後も色々食べた。
りんご飴にたこ焼き、焼きそばにお好み焼き…
お腹が膨れてきた所で、縁日の方に着いた。


「あ、射的だ」
「なんか取ろうか?」
「んー…、あのぬいぐるみも可愛いけど、お菓子もいいな…」
「了解。全部とるね」
「えっ」

そう言って佐疫は1回の弾6発分を全て景品に見事に当てる。
もう構え方が普通じゃない。さすが武器が銃なだけある

「すごい…さすがだね」
「Aもやってみる?」
「んー、でも難しいからな…」
「俺が隣で見ててあげるよ」

そうして佐疫はもう1回分支払って私に銃を渡す

「射的の銃は空気でコルクを飛ばすんだ。できるだけ中の空気があった方がいいからレバーを引いた後に玉を詰めるとよく飛ぶよ。
そして銃を構える時は脇を締めて銃の柄の部分に頬を寄せて固定をする。…そう。お菓子とかは倒れやすいからそのまま撃ってご覧。」

佐疫にコツを教えてもらった通りに構える。手とか添えられてめちゃくちゃドキドキする。
構えて軽そうなお菓子を撃ってみた。

パンッ

命中。お菓子は後ろに倒れた。

「!当たった!」
受付「嬢ちゃん、上手に撃てたじゃねぇか、ほら、これ景品とおまけ。祭り楽しめよ」
「ありがとうございます!」

「すごい!佐疫!見た!?初めて当てるとこが出来たよ!」
「うん、見てたよ。A、銃の才能あるんじゃない?今度本物も撃ってみる?」
「そ、それは怖いから考えとく…」

『間もなく7時より、花火大会が始まります。』

「あ、そろそろ始まるみたいだし、場所取りしに行こうか」

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作者名:ある人 | 作成日時:2021年1月15日 0時

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