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谷裂*鍛錬(1) ページ12

この話は、性に関して連想させる表現が入っています。直接的な表現はありませんが、苦手な方は飛ばしてください

_____


ドッ

少し鈍い音を出して的を射る。
刺さったところは的の真ん中。
季節は6月。久々に雨の止んだ青空の下、私は鍛錬として道着を纏って弓を射ている。

この特務室のある館では、それぞれの武器に合わせた鍛錬場がある。
例えば佐疫だったら銃を扱ってるので射撃場があったり私の場合は弓を扱うので弓道場が設けられている。
弓道場は外で、そのまま庭に繋がっている。
手合わせもできるように共同鍛錬場もある。
…この屋敷、そしてそれを管理している肋角さんすごいわ。


そんなことを考えながら、また弓を構える。



頭を空っぽにする。

なにも考えずに

ただ的の真ん中を見つめる


弓を構え

矢を放つ。


ドッ


「……ふぅ、」
「精が出るな」
「!?」

突然、後ろから声をかけられた。
振り返ると、制服の谷裂がいた。ボロボロだし昨日帰ってこなかったから任務帰りと言ったところか

「谷裂、おかえりなさい。任務お疲れ様」
「あぁ、戻った。赫坂は鍛錬か?」
「うん、久しぶりに晴れたからね」
「そうか、では俺はこれで
あぁそれと、明日は非番か?手が空いていれば鍛錬に付き合ってほしいんだが」
「!うん、いいよ!」

たまたま数日前、私はかなり大変な任務をしていたので今は三連休中。今日は二日目、明日が最後だ。
体を動かすのは好きだし、2日連続でもいいだろう
……なにより、好きな相手と鍛錬というのは嬉しい。楽しみだ。
だが根を詰めすぎては明後日に響きそうなので今日はもう終わりにして、弓の手入れでもしよう。


次の日

朝起きて、朝食をとる
運動着に着替えて共同鍛錬場に向かう
そこには既に汗をかいて金棒を素振りしている谷裂がいた
時間は朝の九時。こいつ…何時に起きたんだ…?

「おはよう谷裂」
「…ん?あぁ、来たか、おはよう。」

素振りをやめ、こちらに振り向く谷裂。

「はやいね」
「あぁ、少し早く目が覚めてしまったのでな。」

手元にタオルがなかったのか、彼はタンクトップを捲りあげ軽く汗を拭った。
鍛え上げられた筋肉が見え、ちょっとドキッとする
自分も鍛えてはいるが、割れてはいない。

「な、何する?筋トレ?それとも手合わせ?」
「そうだな…筋トレで頼む」
「ん、了解。」

私たちはマットに寝転がり、腹筋を始めた

谷裂*鍛錬(2)→←災藤*髪(4)



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作者名:ある人 | 作成日時:2021年1月15日 0時

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