気になるあの人【角名倫太郎】 (ページ7)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:6,298 hit

07 ウジウジページ7

侑｢なぁ、最近出てくの早ない？｣

治｢何が？｣

2回目の朝飯中に、ツムが話しかけてきた。

侑｢スナやスナ！あいつ最近、朝練終わったら俺ら放ってさっさと先行くやろ？なんや様子変とちゃう？｣

治｢んー……｣

言われてみればそうかもしれん。

今まではツムは置いてったとしても、同じクラスの俺のことは待ってくれとった。

そんなスナが最近朝練後、1人で部室を出て行くようになった。

侑｢怪しい……怪しいで……｣

北｢何が怪しいん｣

侑｢きっ、たさん、えっと……その、スナがね、あいつが｣

きったさんて誰やねん。

侑｢最近さっさと1人で行きよるなー思て……まるで誰かと待ち合わせでもしとるみたいに……｣

北｢……確かに言われてみればそうやな。角名、ちょっとええか｣

き、ったさん！まさかの本人直撃て！

角｢はい、何ですか｣

北｢最近朝練の後1人で部室出てくけど、朝イチ急ぎの用事でもあるん？｣

角｢えっ、いや、｣

北｢ほななんで1人で行くん？｣

角｢あ、その、なんというか…………
個人的に手伝い…………頼まれてて……急ぎでは無いですけど｣

北｢らしいで、侑｣

え、絶対ちゃうやん。あのスナが疲れた後に人の手伝いなんかするか？

絶対他に理由あるやろ。

侑｢な、なんやぁ〜そうやったんかぁ……｣

北｢気になるんやったらウジウジしとらんと直接聞きや。角名も2年辺りにはちゃんと言うとき。心配するで｣

2人ともはい、すんません、言うてるけどツムは明らかに怪しんどるし、スナは面倒くさそうな顔しとる。

これは何か隠しとるな。