タイトル、2 ページ48
博士「………お前たち」
小声で博士はそう言う。
その先の言葉を博士は発さなかったが、なんとなくきたさたちは察することができた。
ゲッハ「彼はSYNKについて深く研究している。10数年間消息不明で、そろそろ四天王の座を剥奪し、前任が使用していた研究室を排除してしまおうかと考えていた頃に、また彼は現れた。そこで、君達のことを、彼に調べてもらおうと思ったんだよね」
博士はその言葉に静かに、真顔で頷く。
ゲッハ「博士、ここにいるのが、例の"きたさいたま2000"、"まださいたま2000"、"はたラク2000"です。三人については、まず貴方に一任しますので」
博士「小生などという器に彼らはちと重すぎるの。まぁ総帥の願いじゃ、やれるだけはやろう」
博士はそのあと、きたさたちの方を向くと、
博士「"初めまして"、お三方とも。お前たちが有能かどうかは知らぬ。そして革命軍に入るのかも知らぬが、研究しろと言われたらそうするしかないでな、覚悟しておくが善いぞ」
きたさ「………………」
まださ「………………」
はたラク「……………おう」
その反応に、博士は理解を示した。
その後きたさたちはゲッハの元を離れ、博士に釣られて博士の研究棟に移った。ここは博士の専用棟であり、大抵の構成員は立ち入りを許可されていないらしく、棟の中はがらんどうとしていた。
そして博士の専用の研究室に通され、拘束器具を外され、しっかりとした椅子に座らされて一息付いた頃に、あの男は本性を現した。
博士「あぁ！危なかったのぅ！お前たち！小生が本部に向かうのが遅れていたら、というか、小生が革命軍の、しかも幹部"四天王"じゃなかったら、お前たちを助けられる奴など居なかったろう！」
その言葉にきたさたちはまたびっくりした。
まださ「お前、そもそも革命軍だったのか」
博士「そうじゃ、革命軍の研究員であり、総帥様に強さを認められた四天王でもある。かなり偉い立場じゃな」
きたさ「あなたは………一体何者なんです？革命軍の四天王なのに、普通にガラクタ邸にいてガラクタ本人と仲良くしてましたよね………」
博士「話せば長くなるな………」
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作者名：キテレツ | 作成日時：2018年3月8日 9時
