タイトル、1 ページ47
はたラク「お前＿＿＿＿＿
はたラクの言葉を完全に無視してゲッハは柔らかに話を続ける。
ゲッハ「彼は途中までは良好な状態でしたが、少し邪魔が入りました。そう、彼の心にね。彼の精神状態が覚束なくなり、これ以上の戦闘は不可能と判断した。だから、先日の戦闘で完全に崩壊して使い物にならなくなった季曲よりも、消耗してはいるがまだ安全な精神を保てているきたさいたま2000、まださいたま2000を回収した」
きたさ「そんな理由で、俺たちを………」
ゲッハ「君たちの処遇はまだ決まってはいない。革命軍に正式に入れるとも、なんともね」
まださ「こんなところに入るのはごめんだな、俺」
ゲッハは時間を気にするように壁掛けの時計を見、そしてきたさたちの顔を見たりと、視線を彼方此方へ移動させ、少しばかりだるそうな態度だった。
はたラク「季曲を何処へ捨てた」
ゲッハ「最後に季曲が戦闘した場所に捨ててきました。彼も少しは功労者です。処刑はしませんでしたよ」
ゲッハは笑いながら言う。
まださ「季曲が宝石になったのは何故だ」
ゲッハ「季曲には、自身の能力を無理やり引き出す"目覚め"を施しました。それの影響によって、身体に耐えきれない負荷がかかり、身体が少しづつ欠けたり、腐ったりしていきます。目覚めを施せる曲はこの世界に複数人いますが、僕が目覚めを施すと、対価として目覚めを施された本人が少しづつ宝石になってしまうようですね、まぁ施された本人が宝石になろうが、僕が死ぬわけではないので構わないのですが」
きたさ「…………それを俺たちにやろうと言うのか」
きたさが身構える。
まださ「…………でも、目覚めが効かない曲もいるだろ」
まださが冷静に問いかける。
ゲッハ「勿論。特別な能力を持っていたり、特別な家系の者は目覚めが効きにくかったり、全く効果がないこともあるんですよ」
だからこそ、100%目覚めが施せるように人間を目覚めが施せる兵器に改造して使ってるんですよね、あれは便利ですよ、とゲッハはまるで他人事のように言う。
ゲッハがかすかに動いた扉の印をみやり、三人に話しかける。
ゲッハ「来てくれたみたいだね」
扉が開き、ゲッハに向かって歩いてきた博士は、驚きで冷たくなっていくきたさとまださを満足挿入見つめた。
ゲッハ「紹介が必要かな？彼は革命軍"四天王"のB.B.K.K.B.K.K.……君たちを、これから研究する博士だよ」
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作者名：キテレツ | 作成日時：2018年3月8日 9時
