師弟のSYNK・3 ページ4
ガラテア「な、なんだ…これッ！？」
ガラクタ「ガラテア！離れるんだ！」
いきなり溢れ出した水銀にガラテアは一瞬焦った。
ガラテアをガラクタは抱きかかえて逃げた。
そしてその水銀を破り、パノプは腕を伸ばした。両腕には魔方陣。
その魔方陣は空中にも配置されていた。
パノプの目は蒼や朱。翠や紫に変わっていく。
戦装束から伸びる細い腕も脚も、紫や朱に変色していた。
顔や、その他の肌にも魔方陣が描かれている。
ガラクタ「世界の心臓の本来の姿、とでも言いたげだね…」
ガラテア「師匠、どうすれば……」
ガラクタ「大丈夫。僕が守るから、ガラテアは安心して戦って」
再度の襲撃に身構える２人をパノプは薄笑いで見下ろす。
パノプ「Mercury」
魔方陣が水色に輝く。その魔方陣から多量の水銀。
ガラテアはガラクタを連れて鏡を通り抜けた。その瞬間に手榴弾を撒く。
パノプ「くっ……」
パノプを閉じ込めた鏡世界の球体を、ガラテアは圧縮していく
パノプ「くそっ…………まだ、終わるわけには！」
パノプが吐き出した多量の水銀によって球体ははじけ飛んだ。
間髪を入れずにガラクタの鎖とナイフの群れが襲う。
パノプは影でナイフを受け止めると
パノプ「Hydrochloric Acid」
今度は「塩酸」によって鎖を錆させ、破壊した。
ガラテア「隙があるよ…っ」
ガラテアはその隙を狙い、パノプの後頭部に大鉈を叩き込む。
パノプ「あっ……」
影による身体強化でそこまで重傷は負わなかったものの、パノプは少し仰け反った。
ガラクタが炎燃え盛るトランプを投げつける。
それはパノプに直撃、パノプは墜落していった。
ガラクタ「今しかない、攻め上げろ！」
ガラテア「はい！」
ガラテアは鏡から出たり消えたりしながらパノプへと突撃していく
パノプ「Fresh Blood!!!」
パノプの魔方陣からナイフが飛ばされる。
それが丁度ガラテアの手に当たり、大鉈が落ちていく。
しかし、大好きな師匠とのSYNKを得たガラテアには解る。
「このまま突っ込んで全く問題ない」
ガラテアはそのまま鏡の上を滑るように走っていく。大量のナイフを避け乍ら。しかしそのナイフもガラクタの切れ味抜群のトランプによって撃ち落とされていった。
ガラクタ「頃合いだ」
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作者名：キテレツ | 作成日時：2018年3月8日 9時
