傭兵 ページ11
「きたさいたまとまださいたまはいるよ。だったら君の目で見てくるがいい。勿論、洗脳させてもらうけど」
「い、嫌だ！」
助けて！！
『はたラクさん』………
「あぁ、そうだったね、君の恩人はたラク2000……。大丈夫だよ、まだ手は出してない。君の残るあと７人の兄弟姉妹にもね」
「ふざけるな！2000も乱も、お前は嘗めすぎだ！お前らなんか……お前らなんかっ……」
「まぁ、君の答えを聞かなくても、君は傭兵にさせてもらうからね。全てはこのオレを騙したガラクタの所為さ」
「お前がバカだっただけだろ！」
憎まれ口をたたく少年。しかしその直後には、何も言うことはできなくなっていた。
――――――
また、2週間の月日が流れた。
シトラス「ただいま」
きたさ「おかえり、シトラス……って、アメイジングどうしたの？」
シトラスがボロボロになったアメイジングを担いで帰ってきた。
シトラス「和装の能力者に襲われた。俺は無傷だったが、前線で戦ってたアメイジングが重傷だ。相手は二刀流の刀使い。能力持ちでしかも子供だ。油断するな」
シトラスはアメイジングをソファーに下ろしてやると、救急箱を持ってきた。
きたさ「やべぇ切り傷だな」
シトラス「だろ？相手は手練れだ。……あ、そっち持っててくれるか？」
シトラスは慣れているのだろう、アメイジングに丁寧に、しかし手早く包帯を巻いたり、消毒液をかけていく。「アメイジングは突っ込みすぎるからな」とシトラスはあきれていた。
アメイジング「……うぅん………あ、シトラス、運んでくれたんだ、ありがと」
アメイジングがシトラスを撫でる。シトラスは何故か顔を真っ赤にして傷口に消毒液を乱射した。
アメイジング「あ！イタイイタイ！やめてやめて！」
シトラス「うるせぇ荒療治じゃ！」
アメイジング「ｷﾞｬｧｧｧｧｧ」
きたさ「あ、あははwww」
ついにアメイジングで遊び始めたシトラスをきたさは笑って見ていた。
そこに、駆け足でガラテアが入ってくる。
ガラテア「あ、皆さんご無事でしたか！？……って、もう犠牲者出てましたか」
きたさ「革命軍の刀使いの話か？」
ガラテア「情報早いですね、その通りです。今現在オレンジ大通りで師匠とシステムが交戦中。優勢ですが、奴、不思議なんですよ。
僕たちの攻撃が全部見えてるみたいなんです。
まるで、未来を見ているかのような、ね。
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作者名：キテレツ | 作成日時：2018年3月8日 9時
