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「…戸締まりだけはさせてください…教主様」
そう彼に言った。
「…分かった」
了承してくれたので扉を閉め、ベッドの毛布などの埃を払い除けた。
少しはマシになっただろう。
「さて…寝る準備出来ましたので寝ますよ。教主様」
「…眠くない」
「んなこと言わずに早く寝ますよ、子供じゃあるめぇし休める時に休みましょうね」
「君は俺の母親か?随分と世話を焼いてくれてる様だ」
「…むー、違います…教主様の世話とか私の趣味じゃないですし」
「それは残念だ…まぁ君が寝ろというのなら寝かしつけてくれるのだろう?」
「やりませんよ?」
「なら寝る事は無いな」
「…こんにゃろう…維持でも起きて寝かせてやる…」
「それは楽しみだ」
そう言って微笑む彼を見て、これはやばいと思ったのは言わない約束である。
そして勿論先に寝たのは私であった。
_______side変更<赤髪の教主>
俺は静かに彼女が寝てしまったのに気が付き、包帯を取った。
「………」
傷は癒えている訳では無い。今でも叫ぶほど痛い。だが人を心配させるより自分の中でこの痛みは自分の中で刻み込んだ方がマシだと思った。
「……………ずっと目を閉じるのは少し辛いかもしれないな。」
フッと笑い、包帯を握りしめた。
「…君は自分を大切にしなきゃいけないのに…」
握っている彼女の手を俺は離さずに握り続けた。
この時間だけ、彼女は目を覚まさないでほしいと永遠に思う。
何故そう思うのかは分からないが、俺の一人思いだ。そう、気にする必要は無い。
ただ、追っ手は来る。いつかは本物の教主も来るはずだ。
たかが普通の青年が教主を名乗るなど馬鹿げているが…別にそこは問題ではない。
あの教主よりかはいい働きをしていたと思ってもいい程頑張っていたからな。
…まぁそれも儚い思いのうちの一つとして、忘れよう。
包帯をどうしようか悩んでしまった。血で汚れていたりしてるだろうし、替えがあってもなくてもつけ直さないといけないと思い、俺は包帯をまた巻き戻した。
「…おやすみ」
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作者の一息コーナー
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さて、アルガディアンの設定の続きです。
嫌いなもの:ない
好きなもの:可愛いもの。特に猫が大好き
???:とある組織の一員
次回は赤髪の教主についてお話します。
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文字見えにくいですが
2話か3話の一部シーンと書かれています。
(髪はまだ長い)
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魅力に気づいたとか言いながら再び最俺民になった僕(プロフ) - 緑茶餅さん» 僕もです!ありがとうございました! (2018年7月7日 22時) (レス) id: e145b0bf95 (このIDを非表示/違反報告)
緑茶餅(プロフ) - 魅力に気づいたとか言いながら再び最俺民になった僕さん» んふふ笑 けどこんな話は初めてなのでとても嬉しかったです!またお話出来たらしましょうね〜!ノシ (2018年7月7日 22時) (レス) id: ae3c96644c (このIDを非表示/違反報告)
魅力に気づいたとか言いながら再び最俺民になった僕(プロフ) - 緑茶餅さん» おぉ…!同じ人が…!! (2018年7月7日 11時) (レス) id: e145b0bf95 (このIDを非表示/違反報告)
緑茶餅(プロフ) - 魅力に気づいたとか言いながら再び最俺民になった僕さん» コメント感謝です!確かにそうですね...!不思議です...でもそういう夢見るの結構好きですし、それを小説のネタなどにして活用させてもらってます...夢はネタが詰まってる...(いえいえ!お気になさらず!コメント嬉しいです!こちらも変な事言って申し訳ない) (2018年7月7日 10時) (レス) id: ae3c96644c (このIDを非表示/違反報告)
魅力に気づいたとか言いながら再び最俺民になった僕(プロフ) - なんかたま〜に、夢を覚えているときってありませんか?不思議ですよね、自分に関係のない夢を覚えて思い出すって(謎ですなごめんなちゃい←) (2018年7月7日 7時) (レス) id: e145b0bf95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緑茶餅 | 作成日時:2018年7月5日 0時