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試験の結果はE組 ―― 二科生だった。

それも当然。

私は魔法の発動速度が遅い。

ならば何故、私が次期当主に選ばれかけたかというと、、

簡単に言えば、発動方法の一切の手順を踏まずに魔法を使うから。

基本的な魔法の発動方法は


__想子(サイオン)__
霊子(ブシオン)と同じく魔法等の超心理現象の粒子
現代魔法にはこのサイオンが用いられる


魔法師はCADに自らのサイオンを送り込み ――電子的魔法陣――『起動式』を出力する

起動式は魔法師の肉体を介して吸収され

魔法師はそれぞれを自分たちだけが持つ精神機構『魔法演算領域』へ送り込み

『魔法式』を組み上げ魔法を発動させる


というもの。


だが私は魔法そのものを記憶している。(魔法を使うときは記憶から引っ張り出すというイメージ)

そのため発動するための手順をすべてすっ飛ばしている。

超能力者と同等以上の速度、魔法師と同等以上の安定性を持っている。

そうなると基本CADを使わないのでどうしても遅くなる。

お母様によると達也様もE組だということなのでまあ、良しとしよう。



――――――――――――――ここから下は番外編のようなものと思ってくれれば

ああ、お母様というのは真夜様のこと。

母様である美冬様とは従姉妹だという。

母様は私が四歳の時、死んだ。生まれた時からの持病だったそうだ。

真夜様は当時、母様と仲が良かった。

そして私の“目”が特殊なことから養子として迎えられた。

私の“目”は

左で人の感情もっと言えば思考が読め、

右で人の情報が分かるというもの。

意識して使わない限り普通の“目”

小さいころはよく悩まされた。その頃、一度達也様に出会ってしまったことがある。

心の中で「助けて」といっていたけれど私は


助けられなかった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

すごく変なところですが切らせていただきます。

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作者名:α | 作成日時:2022年12月4日 18時

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