そして、少年王らは出会った。 (ページ7)

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episode 7 ページ7

翌日、早速トロガイとタンダがヨゴノ宮にやって来た。チャグムにとって嬉しいことに、なんと護衛としてバルサも一緒である。

だが、残念なことに、彼らの応対をするのはシュガであり、チャグムは会うことはないという。

(こっそり見に行くことはできないだろうか…)

とも思ったが、帝としてやるべきこと(政務)が山積みになっているのを見て、断念した。

件の穴の側で、トロガイとタンダは口の中で呪文を唱え、ナユグを見る目を開いた。

チャグムの証言から２人は、何か他の穴とは違う何かが起きているものだと思っていた。しかし実際には、他にある穴と何も差はなかった。

「シュガ、チャグム坊の言ってた穴ってのは、これで間違いないのかい？」

「ああ、この場所だ。何かあったのか？」

「いや、逆さ。何もない。ただ、穴が開いてるだけ…、他のところと、なんら変わりない。」

「そうか……」

するとそこに、呪術はわからんと、ジンと武術談議をしていたバルサがやって来た。

「何か原因が分かったかい？」

いや、何も分からなかった……とタンダが答えようとすると、バルサが驚くべきことを言った。

「ああ、たしかに、なんか呼ばれてる感じがするねえ。わたしでも分かるよ。ここに一体、何があるんだい？」

３人は、呆気にとられてバルサを見た。