検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:254,323 hit

2‐5 ページ28

――――――――・・・・


次の日...最近教室でもラギーの姿をあんまり見かけなくなり、一緒にいる時間が少なくなっていた。


『...(着々とやっているようね。)』


私は1人でぼんやりとしていると...教室にユウさんと狸がやってきた。


彼女は私を見つけると、こちらに寄ってきた。


「あの!Aさん...このクラスに...」


私は彼女たちは学園長から今回の怪我人続出の事件について調べろと言われてるのだろうと思い


怪我をしている同じポムフィオーレ寮生を指さした。


「えっ...あっ!ありがとうございますっ。」


ユウさんはびっくりしながらもお礼を言って怪我人の元へ駆け寄った。


『...(バレるのも時間の問題ねラギー。)』


私は彼女たちを横目に教室を出て、ルークに用事があったため3年の教室へと向かっていた。


考え事をしながら階段をあがっていたのがダメだったのか...


私は階段上から落ちてきたトレイ先輩とリドルとぶつかってしまった。


ドサッッ!!!!ゴッッ!!!と大きな音が鳴り響いた。


『...ッッ!!!』


私は2人に飛ばされて壁に頭をぶつけた。あまりの衝撃に私は顔を歪めた。


「おい!?大丈夫か!!?」


「階段から落ちたぞ!!!!」


「特待生が頭から血を流してるぞ!!?」


「誰か!早く担架を持ってこい!!!!」


私たちの周りには沢山の人だかりができていた。


騒ぎを聞きつけたヴィル姉とルークが私の元へやってきた。


「A!?聞こえる!!?」


「A!しっかりするんだ!!」


私は、意識が朦朧とする中、珍しく焦っているルークや私の手を握りながら何かを言っているヴィル姉を見ていた。


ふと、周りを見ていると人混みの中に酷く動揺した顔のラギーがこちらを見ているのが分かった。


『...(酷い顔ね。)』


私はそこで意識が途切れた。



―――――――――――・・・・


...頭の痛みで目を覚ますと私は自室のベッドの上にいた。


『...しくじったわね。』


私はあの時、考え事をしていたため瞬時に反応することができず受け身もとれなかった。


その結果がこのザマとは、私はフッと笑った。


頭に手を触れてみるとどうやら包帯が巻かれているようだった。


暫くすると、部屋にルークが入ってきた。私が起きている事に驚いてベッドに駆け寄ってきた。


ルークは無言で私の顔を触り始めた。


『...ルーク?』


私はルークの様子がおかしいと思い彼の名を呼んだ。



―――――――――・・・・

2‐6→←2‐4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (208 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
689人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りー - カリムとジャミルのフェアリーガラはSRですよ (2021年12月3日 5時) (レス) @page47 id: 2de5659400 (このIDを非表示/違反報告)
しのぎ - 続きがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁないぃぃいいいいアだとぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!更新頑張ってください!! (2020年8月14日 15時) (レス) id: 0eebcb3b29 (このIDを非表示/違反報告)
シルバー・ルーク最推し - 夢主ちゃんの活躍がとってもカッコよく、ルークさんと仲良いのがめっちゃ最高です!続きが楽しみです! (2020年7月14日 23時) (レス) id: 3d20bcbc75 (このIDを非表示/違反報告)
マリア(プロフ) - 夢主ちゃん素敵!!続きが楽しみです(о´∀`о) (2020年5月10日 18時) (レス) id: 4cdcd75303 (このIDを非表示/違反報告)
月の狼 - えっやば好き (2020年5月10日 17時) (レス) id: 8520cb345b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:山はる | 作成日時:2020年5月4日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。