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―――――――・・・・


リドルのオーバーブロット騒動から数日後。


私は学園長から、お呼び出しがかかったので学園長が待っているという部屋まで向かった。


コンコンっ。分厚い扉をノックすると扉が開き学園長が姿を現した。


「お忙しいところ、急に呼び出してすまないね。」


『...いえ、別に。』


私はいつもニコニコとしている学園長が苦手なのだ。だからこうして一対一なら尚のこと。


「そんなに警戒しないでもらえますか!?」


『...要件を聞いても?』


...私は学園長から要件を聞く前にスタスタ、ととある扉の前に行きバンっ!!と開けると。


『こんなところで何をしているのか聞いても...リドル。』


リドルは、驚きつつも苦笑いをして「バレていたのか...。」と言った。


『...隠蔽が下手すぎる。気配が駄々洩れよ。』


学園長もしまったみたいな顔をしていたので、こいつらはグルか...。


『...2人して何か?』


「先日の彼がオーバーブロットした日、貴女は彼のことを助け出しましたね?」


『...それが何か。問題でも?』


私は学園長が何かめんどくさいことを言いそうな気がしてならない。


「あんなに暴走していた彼をたった1人で鎮めてしまうだなんて並大抵の人はできません。」


『......。』


「そこで貴女には、この学園でもしオーバーブロットをしてしまった生徒がいたら助けてほしいのです!!」


学園長は途端に笑顔で言ってきた。私はなんて生徒に優しいんでしょう。なんて言っているが...。


『...私にメリットがない。疲れるだけよ。』


「そうですねぇ...では貴女の願いを私がかなえて差し上げましょう!」


...学園長は本気で言っているのか?私の願いなんて簡単に叶えれるものじゃないのに。


『...そもそも何か勘違いをしているわ。』


「「 ??? 」」


リドルと学園長は不思議な顔をしてこちらを見てきた。


『...私が彼を友達だからとか心配なんかで助けたとでも?』


私がそういうと、リドルは少し傷ついた顔をしていた。


『...(くだらないわ。まぁいい暇つぶしになるかしら。)』


学園長は「そうでしたか...」と静かに呟いた。


『...その依頼は受けてあげる。けれど私は善人ではないことをよくよく胸に刻んでおいてください学園長。』


私はそれだけを言い、帰ろうとしたらリドルに止められた。


「...それでもボクが助けられたことに変わりはない。」


―――――――・・・・

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りー - カリムとジャミルのフェアリーガラはSRですよ (2021年12月3日 5時) (レス) @page47 id: 2de5659400 (このIDを非表示/違反報告)
しのぎ - 続きがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁないぃぃいいいいアだとぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!更新頑張ってください!! (2020年8月14日 15時) (レス) id: 0eebcb3b29 (このIDを非表示/違反報告)
シルバー・ルーク最推し - 夢主ちゃんの活躍がとってもカッコよく、ルークさんと仲良いのがめっちゃ最高です!続きが楽しみです! (2020年7月14日 23時) (レス) id: 3d20bcbc75 (このIDを非表示/違反報告)
マリア(プロフ) - 夢主ちゃん素敵!!続きが楽しみです(о´∀`о) (2020年5月10日 18時) (レス) id: 4cdcd75303 (このIDを非表示/違反報告)
月の狼 - えっやば好き (2020年5月10日 17時) (レス) id: 8520cb345b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山はる | 作成日時:2020年5月4日 18時

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