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――――――・・・・


扉から登場したのは言わずもがな学園長だった。


「違いますよ!!」


「あ、来た。」


『...お腹が痛かったんじゃないんだね。』


私がボソッと言うとそれを聞いていたアズールが、


「カリムくんが言っていたことを真に受けないでください。」


アズールが溜息をつきながら私に言ってきた。


「新入生が1人足りなかったので探しに行っていたんですよ。」


そう言って鏡の前に立たせたのは、おどおどしながら周りを見ている男...
いや、周りの人は男だと思っているのかもしれないけど、私にはどう見ても、


『...女の子よね...。』


私は少しだけ驚いた。自分以外に女の子が来るとは思ってもいなかった。


私が考え込んでいると、闇の鏡があの人の名を聞いていた。


「えっと、ユウです。」


しかし、鏡から告げられたのはわからないと...。


更には魔力がないともきた。


『(なぜ、あの子はここへ呼ばれたの...?)』


各寮長もその場にいた全員にどよめきが走った。


「生徒選定の手違いなどこの100年一度もなかったはず...」


すると、学園長が手に抱えていた狸が暴れ出し、


「だったらその席、オレ様に譲るんだぞ!!!!」


そういって狸は魔法で辺り一面を炎まみれにした。


「みんな伏せて!!!!!」


リドルがそう叫ぶもカリムのお尻には火がついていた。


「うわぁ!あちちちっ!!尻に火が!!!!」


「このままでは...誰かあの狸を捕まえてください!!」


学園長が寮長たちに向けて叫んだ。


「チッ...かったりぃな。」


「アラ、狩りはお得意でしょ?」


レオナさんとヴィル姉が言い合いをしているとアズールが動いた。


「その役目、僕が請け負いましょう。」


その間にも、ぎゃんぎゃん騒ぎ散らしている狸。


『(寮長の前でこんなことできるなんて肝が据わっているなぁ...)』


「では、リドルさん、お願いできますか?」


「さっさと済ませるとしよう。」


「首をはねろ(オフ・ウィズ・ユアヘッド)」


リドルのユニーク魔法で狸は首に首輪が繋がれた。ご愁傷様です。


学園長はユウさんに詰め寄ってあの狸をどうにかしろと言っていたけど、
どうやらあの狸は、あの子の使い魔ではないようで。


狸は外へと追い出されていった。


ユウさんを元の場所へと返すべく鏡に訪ねていたが、
あの子はなぜか帰る場所がないとのこと。


私たちはとりあえず自分の寮へ戻った。

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りー - カリムとジャミルのフェアリーガラはSRですよ (2021年12月3日 5時) (レス) @page47 id: 2de5659400 (このIDを非表示/違反報告)
しのぎ - 続きがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁないぃぃいいいいアだとぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!更新頑張ってください!! (2020年8月14日 15時) (レス) id: 0eebcb3b29 (このIDを非表示/違反報告)
シルバー・ルーク最推し - 夢主ちゃんの活躍がとってもカッコよく、ルークさんと仲良いのがめっちゃ最高です!続きが楽しみです! (2020年7月14日 23時) (レス) id: 3d20bcbc75 (このIDを非表示/違反報告)
マリア(プロフ) - 夢主ちゃん素敵!!続きが楽しみです(о´∀`о) (2020年5月10日 18時) (レス) id: 4cdcd75303 (このIDを非表示/違反報告)
月の狼 - えっやば好き (2020年5月10日 17時) (レス) id: 8520cb345b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山はる | 作成日時:2020年5月4日 18時

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