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withの撮影。
楽屋。お昼ご飯を食べてきたけれどお腹が空いてきた。
大ちゃんから避けられなくなってきた今日この頃、突然に大ちゃんの口は開いた。

「伊野ちゃんの事俺買ってみたい」

「ブッッッァッッ」

食べてたおにぎりを吹き出す。大ちゃんはアワアワ、俺もアワアワ。

「そんな驚くもんなの?!」

「いや急にどうしたの大ちゃん…」

「え、だってこの前伊野ちゃんと裕翔がさ…そ、、、その、」

「してた、から?大ちゃんも、、したいと?」

大ちゃんはあくまで真剣な目をしている。うるうるだけど。
ポロポロと落ちたおにぎりは膝の上までにしか到達しなかったのでそれも食べ始める。大ちゃんも俺の膝から食べ始める。
俺ら、こんなに仲良いのに。
なんで?

「うん…ちょ、ちょっと。ほんのちょっとだよ?気になる…」

「マジで言ってんの?!」

「何だよ伊野ちゃんらしくないなぁ」

「いや大ちゃんの方がらしくないから!」

「なに、俺じゃ不満なの…?」

またうるうるな目。もう、大ちゃんの目はこういう時困る。
水を一杯飲んでみる。嘘は良くない。これは当たり前の事だ。

「本当に、ウリはやってないんだよ。裕翔と俺、付き合ってんの。」

「………ええええええええええええ?!!!?!??!!」

「ちょっとそんな大きい声出さないで」

そんな事言う俺も実は実感が湧いてないんだよ大ちゃん。それくらい驚いて当たり前だよ。
大ちゃんは黙る。何か考えがあるみたい。

「伊野ちゃん、やられっ放しって感じだった」

「なっっっ「裕翔にリードされまくってた」

……。考えたことも無かった。よく考えたらそうだ。始まる最初こそ手を回す程度は出来るもののいざ本番となると裕翔にされっぱなし。今まで無理矢理が多かったから…それはもう言い訳にならない。

「俺で練習してみたら?」

「うっ」

正直裕翔の気持ちに応えられるくらいにはなりたい。俺が上手くなったら裕翔もきっと笑顔が増える。

「裕翔とか、誰にも言わないでよね」

「そりゃあ勿論伊野ちゃんと俺との秘密だよ」

「ちょっと揺らぐ」

「俺も自分でいいながら動揺してる」

大ちゃんの真ん丸な目と俺の目が合う。
俺も大ちゃんも悩んでる。
目の前にドアがあったら後に戻ろうとは思わない。

「「やってみよう」」

物は試し様。裕翔のいない時にこっそり、着々と上手くなれたらいいな。

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くま(プロフ) - 伊野尾  稀徠さん» ありがとうございます!頑張ります! (2018年3月11日 0時) (レス) id: bc6d34d2eb (このIDを非表示/違反報告)
伊野尾  稀徠 - とても面白いですこれからも頑張ってください (2018年3月10日 21時) (レス) id: 14c2650ddd (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - ゆうみさん» かなり長かったでしょう…笑笑ありがとうございます! (2018年2月11日 7時) (レス) id: 7736ce47cf (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 一気に読みました!続き楽しみにしてます!更新頑張ってください! (2018年2月10日 10時) (レス) id: 5564a3435c (このIDを非表示/違反報告)
くま(プロフ) - 、さん» すみません(>_<;)外します。 (2018年2月6日 6時) (レス) id: 0ea2e9555b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くま | 作成日時:2018年2月6日 0時

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