蒼色の滲み 2

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Side in

「俺たち、付き合ってるのでいいのかな」

「うん、正解だと思う。」

「イケメンすぎる彼氏…」

「伊野ちゃんのファンだって泣くはずだよ」

ファンのようにキャッキャ笑う目の前のイケメンアイドル、裕翔。
彼にまた助けられてしまった。本当に心からの感謝で胸がいっぱいだ。

「伊野ちゃんが俺に恋してなくてもいいんだ、ただ俺の事たまに考えてくれれば」

「裕翔はやさしいね」

「ま、建築学科卒だし？」

「急だなそれ俺だわ」

会話がテンポよく弾む。楽しい。

「そうだ伊野ちゃん、GPS着けていい？」

「えっ」

え…？裕翔ってそんなに束縛強かったっけ？

「伊野ちゃんが襲われてるのもう見てらんないよ俺」

「あっ、ああ…成程…」

「でも場所だけじゃわからないって？？じゃあ盗聴器も…「いやGPSだけで充分！！！！！！」

なんでGPS？？俺そんな弱っちく思われてる…？

「そんな山田と圭人みたいな…」

「だって不安じゃん、伊野ちゃんがもし遠くに拉致られたら？篠崎の野郎全然懲りてなかったし」

裕翔の目が一層強くなる。俺はきっと強ばっていると思う…。

「まぁそうだね、あっじゃあ裕翔にも付けたいGPS」

ニヤリと笑ってみる。お揃いならまぁ。。

「勿論いいよ」

「やった〜これでイケメンアイドルの居場所がすぐに分かる〜」

「スカイツリーの屋上で逆立ちしてても俺を見つけに来てね伊野ちゃん〜」

「俺なんてラスベガスでドラえもんのコスプレして千円配ってるからな〜！」

「「はははははっ」」

本当にノリいいなぁ。昔は大真面目だったのに、よくこんな機転の効くドラマーに…

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