密度といつもと同じことと ページ10
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「……」
きっと真っ赤になっているであろう私を見て、霊幻さんは小さく笑う。
「なーんてな、冗談だよ」
その一言で高ぶって密度が高くなったように感じていた空気は崩され、私もふぅ、と息を吐いた。
「心臓に悪いんでやめてください…」
「悪かったって。先入ってるから、心の準備でもなんでもしておけよ」
子供をからかうように笑うと(実際にからかわれたのかもしれないが)ソファーから立ち上がりお風呂場へ行ってしまった。
「心臓に悪いのはどっちだっての…」
「はぁ…」
心の準備と言われても何をするべきかわからない、だって初めてなんだもの。
スマホを取り出して「カップル 初めて 準備」でググってみる。
霊幻さんが見てたら、「随分と楽になったもんだなぁ、俺が学生の頃はもっと前から本読んで調べたり…」なんて長々と話が続きそうだ。
「…あっ」
気づけば口角が上がっていた。やっぱり霊幻さんの力は大きい。
…って、ニヤケている場合じゃない。スマホに視線を戻すと、ズラーっとしたまで検索結果が出ていた。行為そのものを打ち込むのに躊躇してしまってかなり言葉足らずに検索してしまったつもりだったけど、こんなに求めていた結果が出るとは。
現代技術は進化したものだ、なんて。
…なるほど。毛の処理とかニオイの確認とか今からできることも少なくない気がする。
ほんとだったら可愛い下着の準備したかったんだけど、お風呂上がりだしなんとかなる。
「A〜」
いつものように上がった合図として私を呼ぶ。
パジャマを持ってお風呂場で向かうと、いつものように半裸の霊幻さん。普段は恥ずかしがってしまうけど、今日は我慢する。この後もっと大変なことになるかもしれないし、ね。
「どうせ後で脱ぐのに」
狭い部屋の中ですれ違い様に呟かれて余裕見せられないのは私だけか、ちょっとがっかりしていた頃。
私より少し高めの位置にある霊幻さんの顔は俯いていた私からは見えなかったから、霊幻さんがどんな表情をしているかなんて知る由もない。
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エリアル(プロフ) - この小説めっちゃ好きになりました…！更新されるのを待ってますね！これからも頑張ってくださいね！ (2019年3月28日 23時) (
レス) id: f1fed586ff (このIDを非表示/違反報告)
はつ香 - もうなんか好きです。更新応援しています。 (2019年2月10日 19時) (レス) id: 458361e9e1 (このIDを非表示/違反報告)
Lemonaめろんそーだ。(プロフ) - やばいです(((あららかさんかっこよすぎ、、、 (2019年2月3日 10時) (レス) id: 410f0c8008 (このIDを非表示/違反報告)
奈々(プロフ) - 霊幻新隆がかっこよすぎてにやけが止まりません……素敵な作品ありがとうございます (2018年4月24日 7時) (携帯から) (レス) id: 1866868cde (このIDを非表示/違反報告)
あやぽん - めっちゃくちゃおもしろいです！！！！！毎回師匠に殺されかけます( 'ω')！！続き楽しみに待ってます (2018年1月14日 9時) (レス) id: 233e62c07a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋音 | 作成日時：2017年1月26日 12時
