第十五話 ページ21
シロエside
「払うと言ったら払う！」
「払わなくていいですから！」
「いいや払う！」
かれこれ10分｡僕とアカツキさんは外観再決定ポーションのお代を払うか払わないかで軽い言い合いになっていた。
僕は無料であげたつもりだったんだけどなぁ。
『……』
「……」
Aと直継は呆れた顔で僕たちを見つめる。
「払わなければ恥だ！」
「恥になんかならないですから！大丈夫ですから！」
どうしよう。このまま言い争っていてもらちがあかない。
すると、
『ねえ、ならさ』
さっきまで呆れ顔で見ていたAが
『アカツキさん私たちと一緒に行動しませんか？』
助け舟を出してくれた。
――――
「むぅ……」
頬を膨らませ考えているアカツキさんが視界に入る。どうやら外観再決定ポーションのことはもう頭に無いらしい。
Aが言ったことには正直驚いたけど理由はなんとなくわかる。
『アカツキさん凄く可愛いからなんかトラブルに巻き込まれそうだし、ね？
しかもアカツキさんが居てくれたら私のいや……』
「A。」
『はーい。』
やっぱり。Aはアカツキさんのことが心配なんだ。
でも、彼女はちっちゃくて可愛い子が好きだ。ということはさっきい言いかけた言葉は"癒しになる"だろう。流石にそれを言わせるわけにはいかない。アカツキさんが引いてしまう。
「アカツキさんはギルドに所属しないんですか？」
僕はアカツキさんに質問した。
「私はどこかに所属するのは苦手だ。一匹狼が暗殺者の生き様だからな。」
『そっか、アカツキさんそういえば暗殺者でしたもんね。』
「うむ。
シロエ殿は私が一緒に行動することになってもいいのか？」
「はい、僕は歓迎ですよ。人数が多い方が心強いし。」
「そうか……」
アカツキさんはそれを聞くとまた少し考え込む。
「よし、では忍びとしてシロエ殿のことを主君と仰ごう。」
え？
……主君？
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←第十四話
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Sayura(プロフ) - 彩月さん» ありがとうございます！よろしくお願いします(^○^) (2015年7月28日 16時) (
レス) id: 44ff7cdde6 (このIDを非表示/違反報告)
彩月(プロフ) - Sayuraさん» 初めまして！この小説を読んでいただきありがとうございます。また、紹介のお誘いありがとうございます。はい！大丈夫です！まだまだ未熟な作品ですが、良ければ紹介してやってください！ (2015年7月28日 14時) (レス) id: 0d125e7cb9 (このIDを非表示/違反報告)
Sayura(プロフ) - 初めまして、Sayuraと言います。とても面白いと思ったのでこの作品を私の小説で紹介したいのですが、いいでしょうか？嫌だったらすみません。更新楽しみにしてます^ ^ (2015年7月27日 7時) (レス) id: 44ff7cdde6 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎暁月 - 初めまして。自分もログホラで小説を書かせて頂いている者なのですが、とても面白くて尊敬します。更新待ってます！ (2015年2月7日 17時) (レス) id: cdb8464570 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - はじめまして。更新頑張ってください！ (2015年1月17日 13時) (レス) id: 429d582976 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：painter | 作成日時：2014年10月30日 23時
