二十話 ページ22
リリアside
"一目惚れ"なんて。
小説か詩の中にしか有り得ない、
と思っていたんだ。
でも、目が合うなぁって。
いつも話すなぁって。
もちろん彼の一目惚れだけじゃない。
目が合うのだって、
私も彼を見つめてたってことだ。
話すのだって、
話しかけられる時だけじゃなかった。
……君だけじゃないのに。
私の方が君を大好きだって言えるくらい。
ふいに、するりと口から言葉が
溢れて止まらなくなった。
「だ……すき。_大好きなの。
側に居て。私の側に。
君が他の娘と歩いてるとこなんて、
見たくないよ……!」
言っちゃった。
甘えちゃった。
結局、自分の幸せを優先して。
正義のヒーローなんて柄じゃなかった。
…やっぱり、君には負けるよ。
ラ「うん、うん。僕も大好きだよ。
だから、少しでも長く側に居たいんだ。」
「い、いよ。……ごめんね、私のせいで。」
"私のせいで"の続きが恐くて言えない。
罪を認識したくないから。
ラ「ごめんって……何が?」
「え…?」
気を使ってくれたんだ。
なんて、ひねくれた私の予想に反して
彼は本当にわからない、
という顔をしていた。
そして優しい、
私の大好きな微笑みを見せた。
ラ「これが僕の幸せだから。」
熱いものがせりあがり、涙が溢れる。
やっぱり私の大好きな彼だ、なんて。
幸せ、だなぁ。
幸せ……幸せってなんだろう?
ずっとそう思っていた。
でも、やっと答えが出たんだ。
幸せって、誰かと一緒に居ることだ。
心の許せる誰かと、同じ時を過ごすこと。
たとえ命がなくなったとしても、
優しい思い出として心に残り続けること。
そんな事達を、"幸せ"って言うんだ。
『思い出してみよう あの好きだった言葉
幸せって なんだか不思議
明日のこと 好きになれる 』
いつかどこかで聞いた歌を思い出した。
本当に、その通りだ。
"幸せ"であるだけで、
絶えずやってくる明日を好きになれる。
_fin.(←大嘘)
フェリ「あのー…、そろそろ良いかにゃ?」
こ い つ 居 た ん か い
ラ「ごめん、忘れてた。」
「上に同じく。」
フェリ「にゃんだって〜!!」
思わず笑みが漏れる。
その日は、楽しくって日が沈んだ。
..
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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ぬぬぬ - 英雄シリーズは長くやって欲しいですね!SAOめっちゃ好きです! (2018年6月16日 10時) (レス) id: 89e1627ff4 (このIDを非表示/違反報告)
art95natsuki(プロフ) - ぬぬぬさん» ソードアートオンラインのメモデフとかですね!リゼロ目覚まし以外ないのが悔しい…!ネタのことは、ぜひ!…と言いたい所ですが、まだ"英雄と汚れた私。"の方が全然終わってないんですよね……。 (2018年6月15日 7時) (レス) id: 309f0a4146 (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ - 何やってますか?最終話の良いですね!素晴らしいです!またリゼロの小説描きますか?ネタがないなら二人が出会うまでとか、いろいろ私の中にネタがあるんですが…書く気があったらネタを考えていること書きます!(ここに)語彙力ください! (2018年6月14日 18時) (レス) id: 89e1627ff4 (このIDを非表示/違反報告)
art95natsuki(プロフ) - ぬぬぬさん» ノリ良いですかね?好きなゲームですか…スマホのゲームはアニメ関連のものをしています! (2018年6月14日 7時) (レス) id: 309f0a4146 (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ - めっちゃノリ良いですね!好きなゲームありますか?スマホとかのゲームとかデス!! (2018年6月13日 19時) (レス) id: 89e1627ff4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ツナ | 作成日時:2017年11月5日 19時