chemical-64- ページ15
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「二宮くん、これでいい？」
夏休みが終わった9月
まだまだ暑さは引かなくて化学室のクーラーをガンガンにかけていた。
そして私はプラネタリウムを上映するために
化学室の天井にシートを張っている最中。
「そこ、よれてる。
そこ、ゆとりありすぎ
そこもよれてる
…雑。」
言葉のナイフが
ズサズサと…
「ごめん…なさい。」
「佐藤さんがきれいにプラネタリウムできなくていいならそれでいいけど。」
「すいません。きれいにいたします。」
二宮くんに言われたところに梯子を持って行って
もう一度きれいに貼り直す。
あの流星群の日は
このプラネタリウム展示に何か意味があったのかと言われたら特にないけど
なんかこう
気分的に…ね？
あの日私は
たくさんの流れ星に
『二宮くんの気持ちが少しでも軽くなりますように。』
そうお願いした。
いつもあんまりしゃべらないけど
堂々としている二宮くんが
あんなに弱そうで
あんなに心細そうだったから
ほっとけなくて…
今その願いは、叶っているのでしょうか
どうなんだろ
床でプラネタリウムの最終準備をしている二宮くんからは
なんの感情も読み取れない。
私を好きって言った二宮くんは本当にここにいる二宮くんなのか
違う人なんじゃないか
って思うくらい今までと何も変わらなくて
私たちは文化祭を迎える。
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日向(ひなた)(プロフ) - めろん。さん» めろん。さんコメントありがとうございます(泣 陰キャラなのに実は…！？な二宮くんが書きたくてこうなりました。楽しんでいただけたようで嬉しいです！！二宮くんのお話はしばらく書かないかもしれないのですが…また機会があれば遊びに来てください(土下座 (2018年4月6日 14時) (
レス) id: e0b244e93d (このIDを非表示/違反報告)
めろん。(プロフ) - 陰キャラ科学部二宮くん堪能させてもらいました！恋愛に不器用な二宮くんかと思ってたら意外と男の子で…すぐ抱き寄せて耳元で囁くなんて高度な技術を…（笑）とても楽しませてもらいました！またお話読まさせてもらいますね！お疲れ様でした！！ (2018年3月28日 1時) (レス) id: 22a17272cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日向
| 作成日時：2017年8月8日 17時
