今日:11 hit、昨日:4 hit、合計:5,148 hit
小｜中｜大
(和君からの手紙) ページ8
ガチャ………
不意に和君の家の玄関が開く
出てきたのは…
和君のお母さん…
和母「あら……！まー君…久しぶり……元気？」って話しかけてくれる
雅「…まぁ………それなりに……」って笑顔でこたえれば
和母「……和君が亡くなって…もう５年……ううん…まだ、５年しか経っていないのね……」
空を見上げ
涙ぐむおばさん…
まだ、おばさんの心の傷が
癒えていない事がわかる…
雅「…おばさん…」
和母「…ﾌﾌｯ…和君に…怒られちゃうわね…あの子のね…最後の言葉が…私達の救い……私達があの子のことを忘れなければ…あの子はずっと…私達の中で生き続ける……和君の部屋もね…そのまま残してあるの………あの子が、精一杯生きた証だから……」
ﾎﾟﾛﾘ………
おばさんの瞳から
涙が零れた…
和母「……あ〜……ダメね…まだ、和君を思うと…涙が出ちゃうのよ………まー君……これね…和君からのお手紙……まー君宛てだったから、渡しに行く所だったのよ……」って
和君からの手紙を渡してくれる
雅「…ありがとう…ございます…」
お礼を言えば
和母「……ﾌﾌｯ………まー君……大きくなったわね……
貴方は……和君の分まで生きて………」
涙を堪えて小さく笑い
家の中に入って行った………
和君……
玄関の向こうで…
君を思って泣いている人が…
まだ…いるよ…………
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：arashiwistomo | 作成日時：2018年10月16日 9時
