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エピローグ ページ28
和君との思い出を辿った日から
１ヶ月ちょっと経った…
今日は、和君の命日
和君のお墓は
和君が淋しくないようにって
あの風見鶏が見下ろせる
小高い丘に建てられた…
ミ〜ン………ミンミン……
ミ〜ン………ミンミン……ｼﾞ〜
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯ！……
蝉が空に飛んでいく
夏の終わりの暑い日……
和君のお墓参りに来た俺…
和君のお墓に柄杓で水をかける
雅「和君………今日も暑いね……大好きな風見鶏…
今日も見ているのかな？…」
お墓の前にしゃがみ
お花を供える…
ユリの花…
菊の花…
カスミソウ……
和君みたいな
向日葵……
和君のお墓に供えられた花…
１日もたえることなく…
枯れた花は１度も見たことがない…
いつも、手入れのいきとどいたお墓…
墓前に手を合わせる…
この５年間…
和君の家族が定期的に通っているのがわかる…
和君への愛情に溢れたお墓…
お参りを済ませ立ち上がる…
夏の終わりの澄んだ空…
風見鶏を見つめれば
風見鶏の上を１羽の鳥が
何度かクルクル旋回して
空の彼方に飛んでいく…
心地いい風が
サァ〜………っと吹き抜ける
風見鶏が
クルクル……クルクルと回る…
サヨナラ…
和君……
また会う日まで……
シークレットストーリー
『黄色涙』小さな恋の物語〜(風見鶏の見える場所)〜memorys〈ラストメッセージ〉
∽完結∽
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作者名：arashiwistomo | 作成日時：2018年10月16日 9時
