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潤side
おじさんと入れ違いに病室を出る
とりあえず……命は助かった…
それだけで…いい…
病院の中庭のベンチに座る
潤「…疲れた……」
いつかはこんな事が…起こるんじゃないかって思っていた
まさか…その、いつかが今日だなんて
恐れていた事が起こって…
焦って……怖くて…必死で…
この短時間で、いろんな感情が入り乱れ…
凄く疲れた……
そこで思い出す
潤「…あ……チャリンコ……和の家の近くに放り投げて来たんだ……(´д｀|||)取りに戻らないと…」
茜色の空の下…和の家に向かう…
和の家の前に放り投げたはずのチャリンコ
和のお父さんが門の前に置いてくれたみたい
チャリンコに乗り家に帰る
明日……目を覚ました和に頑張ったねって伝えたい…
家に帰ると、母さんが夕飯の支度をしていて
我が家はいつもと変わらぬ風景…
お風呂に入り、夕食を食べて部屋に行く
凄く疲れていたからか、ベッドに倒れ込むように眠りにつく…
和……明日ね……おやすみ……………
次の日
目を覚ますと9時前……
飛び起きて、洗面所に行き朝食もそこそこに
チャリンコを走らせ病院に向かう
和の病室の前
コンコン……
いつもなら、和の声が返ってくるはずだった
和母「どうーぞ……」
返ってきたのは…おばさんの声
静かに扉を開ける
潤「…おはようございます…」
和母「あ……潤君…昨日はありがとね……」
潤「…いえ……和……まだ、目を覚まさないんですか？」
和母「そうなの……なんだかいつもと違う事ばかりで……心配してたの」
確かに…いつもと違う……
頻発していた小発作から、心筋梗塞を起こして…
心停止……ＡＥＤを使っての心肺蘇生
カテーテル手術はいつもと同じだったけど
そこまでの過程が違う……
睡眠導入剤とか、投与した薬の量が違うのかな？って思ってたんだけど
和が目を覚ます気配がない…
様子を見に来た先生も
先「おかしいな……そろそろ起きてもいい頃なんだけど………和君…和君…」って呼び掛ける
それでも、尚、深い眠りから
和が目覚める事はなかった…
ふと時計を見れば…11時になるところ
何か忘れているような……
……あっ！今日は智君が帰国する日…
翔君達に連絡するの…忘れてた
急いでメールをする
翔君は運転中だと思うから
相葉ちゃんにメールしておこう…
和が昨日倒れたって事
心筋梗塞だった事
今、掛かり付けの病院にいる事
連絡できなくて…ごめん
和…もうすぐ皆来るからな…
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作者名：arashiwistomo | 作成日時：2018年9月22日 14時
