・(あの空の向こう側)〜恐れていた事…〜 ページ47
智side
相葉ちゃんが、取り乱しながら病院に行ってくれって、翔君に言う…
何となく…嫌な予感…
病院＝和君……
智「…何があったの？教えて……和君に何か…あったの？！」
相葉ちゃんが重い口を開く
雅「昨日のお昼に……和君が倒れたって……心筋梗塞……」
智「…うそ……うそ……和君は？大丈夫なんだよね？！！…ねぇ！？」
雅「…ごめん…これしか内容がなくて…今の状況とかは…わからない……」
智「…和君……和君……無事でいて……」
翔「…病院に急ぐよ！！大丈夫！大丈夫！！和君は強いんだ…大丈夫……」
震える手で、ハンドルを握る翔君
智「…お願い……翔君…できるだけ…速く……和君の側に行きたい……」
翔「わかってる……俺達も同じ気持ちだから…」
車の窓から空を見つめる
あの空の向こう側…
あの空の下に…
俺の大切な人がいる…
君にはもう…嫌われてしまったかもしれないけど
もう１度……君と……ゼロから始めたい…
★・★・★・★・★・★・★
潤side
昨日…お昼ご飯を食べていたら
和から電話…
早くでなきゃって
口にモノが残ったまま急いで出たら
笑われた(笑)
智君の迎えに行くか、行かないかの電話だった
けど…いっこうに和から答えが返ってこない
やっぱり…のあと…続くはずだった言葉は…
和の苦しそうなうめき声に変わる…
発作っ！？
でも…いつもと何か違う…
「和？和〜？……和…どうした？…和っ！！」
俺の声にも反応しなくて
ただ…ただ…苦しそうなうめき声が聞こえるだけ
暫くすると…ガチャン…スマホを落としたような音が耳元で響く
『…和君っ！ちょっと！…和君…いや…え？…あ…ち、ちょっとお父さん！来て〜！！和君がっ！…』って騒いでる声が聞こえる
和のお父さんが、『母さん救急車呼んでっ！俺は、交番でＡＥＤ借りてくるっ！！母さんしっかりしろ！！急いで！』って…かなりマズイ感じ…
スマホを握り締め和の家に自転車を走らせる
和の家の前…救急車が止まってる
和の家の近くに自転車を乗り捨て家の中に入る
潤「和っ！和っ！！」
和父「潤君っ？！」
潤「…あ…おじさん…和…和は？和は？！」
和父「今…救急車の中だ、これから病院に向かうけど…潤君一緒に乗って行ってくれるかい？母さん一人じゃ心配だったんだ…」
潤「…行きます…俺、一緒に行きます…」
和父「頼んだよ…私は、入院準備をして車で後から行くから…それまで二人についてて欲しい…」
潤「…はい…」
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作者名：arashiwistomo | 作成日時：2018年9月22日 14時
