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和side
今にも泣き出しそうな空の下
相葉ちゃんと潤君の笑い声が響く
翔「和君……」
和「ん？」
翔「智君……中庭で俺達が会ってるの見ちゃったみたい……」
和「………えっ……」
翔「振り返らないで……たぶん、今も見てるから……」
和「………」
翔「智君から伝言……この間、酷い事言って傷付けた事……ちゃんと謝りたいって…もう一度和君と話したいって…」
和「！！……」
さっきまでワチャワチャしてた
潤君と相葉ちゃん……
潤「…会わなくていい……会う必要なんてないだろう……」
雅「…でも、今回ちゃんと話さないと……暫く会えないよ…」
和「………どういう事……？」
翔「智君の絵が、コンクールで金賞取ったんだ…」
雅「その副賞が、３ヶ月の留学…」
翔「智君は、行く気満々…」
潤「…なっ………和の事中途半端なままじゃん……自分勝手過ぎるだろう……」
翔「本当に恋人なら……話せばわかってくれるはずって……待っててくれるはずって……言ってた」
潤「…ふざけんな……全部自分の都合じゃないか……和の事…なんだと思ってるんだ！」
雅「行ってほしくないなら…素直に言っていいと思う…１度、おーちゃんとちゃんと話して…」
和「………そうだね…俺も１度は、ちゃんと話さないとって思ってた……でもさ…やっぱり勇気がなくて…智君と会う事から逃げてた…」
潤「和っ！！会うな！会わなくていい……又、和が傷つく…悲しい思いするだけだ…」
ありがとう…そんな優しい、潤君の事を
俺も、これ以上苦しめたくないんだ
だから、もう一度だけ…智君と話をさせて
和「…退院までに、１度行くって伝えて…」
潤「和っ！！…」
翔「わかった…」
ポツリポツリと雨が降りだす
雅「あ〜ぁ…降ってきちゃったね」
潤「…帰るぞ！和…」
和「ん……じゃあ…」
翔君達と別れ帰路につく
潤君は俺の手を引き無言で歩く
徐々に強くなる雨足
二人で濡れながら歩く
和「潤君……ここでいいよ…」
潤「…家まで送る」
和「俺の家はもうすぐだし…凄く遠回りになるし…潤君が、風邪引いたら…俺……嫌だもん……」
潤「…和……」
和「ね？」
潤「…わかった……すぐ帰って風呂入るんだぞ…」
和「うん…又、学校でね」
潤君と別れ歩く
潤君や皆に心配をかけたくない
智君の夢……イラストレーター
智君の夢を叶えさせてあげたい…
俺が今、大切な人達にしてあげられること
見つけたよ
涙が頬を伝う
雨と一緒に流れる涙…
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作者名：arashiwistomo | 作成日時：2018年9月22日 14時
