「スケッチ」～あの空の向こう側5【O×N】 (ページ28)

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潤side

相葉ちゃんと翔君の元に行き

スケッチブックを奪いとる

智君の横に行き

潤「…なのに…なんで…なんで和を悲しませてんだよ！なぁ？！これっ！……」

スケッチブックをめくる

潤「これも……これも……これも！これだって！！あんたが描いたんだ！！思い出せっ！思い出せよ……っ！」

次々とページをめくる

全部…和…

和君……和君って…いつもデレデレで鼻の下伸ばしてた智君は、何処に行っちゃったの？

和の為なら自分を省みない智君は…何処にいるの？

ねぇ……ねぇ……和のこと…思い出せよ……

バカ智………

涙が溢れて止まらない

そんな俺を翔君が抱き締めて

翔「潤君……わかった……わかったから……」って背中を擦ってくれる

相葉ちゃんは

雅「俺達も、あの日から和君と連絡取れなくてね…潤君がいきなり現れてビックリしたよ……」って困り顔で智君に話してる

泣いてる俺を見つめる智君に…

潤「…智君は、覚えてないかもしれないけど…和を泣かしたら容赦しないって…俺言ったよね……だから、２度と和に近寄らないで…これ以上…和の悲しそうな顔…見たくないんだ……」

智「…………」

翔「……ちょっと外に行こうか…」って俺の肩に手を回し病室を出る

雅「おーちゃん…さっきはごめん……これ…返すね…俺も、ちょっと行ってくる…」

智君にスケッチブックを渡し

俺達の後ろから、相葉ちゃんがついてくる

病院の中庭に出る

近くのベンチに座る

潤「…この間は……酷い事言ってごめん……」

二人に頭を下げる

翔「ん？……何の事かな……？」

雅「俺も……思い当たる事がないな～(^.^)」

翔「潤君……俺達は、二人との繋がりをなくしたくないって思ってる…」

雅「おーちゃんだって…二人の事、忘れたくて忘れたわけじゃないんだ……たまたま、その部分が抜け落ちただけ……今のおーちゃんの心の中に、和君の事を好きなおーちゃんが居る…」

潤「…でも、記憶がいつ戻るか……下手したら戻らないかもしれない状況が長く続いたら…和の心が壊れる…そんなの…黙って見てらんない…だったら、いっそう…無かったことにした方が、お互いの為なんじゃないかって……」

翔「それを決めるのは、俺達じゃない……和君だよ…和君のこたえを待とう…」

雅「……おーちゃんね…和君の悲しそうな顔が離れないって…言ってた……」

翔「ﾌﾌｯ…言ってたね♪」

雅「ねぇ、和君の様子どうなの？メールしても、返信くれないんだよね～(T-T)」