「スケッチ」～あの空の向こう側5【O×N】 (ページ26)

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・(サトシの苦悩)～じゅんの怒り～ページ26

智side

めくられたページに

あの子のスケッチ…

智「…何で…」

翔「サークル内で写生大会を企画したんだ…その時…智君は、和君にモデルを頼んだ…」

雅「ずっと…後ろ姿ばかり描いていたから、正面から描いてみたいって……人見知りなおーちゃんが…自分から行動したんだよ…」

翔「……見ず知らずの人に、突然声かけられてさ…和君もビックリしたと思うよ(笑)でも、智君が沢山お願いして…モデル…引き受けてくれた…」

雅「潤君は、すげぇ、警戒してたよね(苦笑)」

智「…うそ……」

初対面だと思っていた二人

頭が混乱する

懐かしいね～って

相葉ちゃんと翔君が、スケッチブックを見ながら話してる

突然

ガラガラガラッ！！！

乱暴に病室の扉が開く

あの子の隣にいた子…

翔「じ…潤君っ！！？」

ずかずかって俺の方に向かってくる

俺と潤君って子の間に

相葉ちゃんが立ち

雅「潤君……おーちゃんは記憶がないんだ……だから…」

潤「…うるさい………どいてよ…」

静かに……でも、明らかに怒りのこもった声

雅「で、でも……」

潤「退けって言ってんだよっ！！」

智「…相葉ちゃん……」って翔君の側に行くよう促す

潤「…俺はさ……あんたが、和と出逢う前から……ずっと…ずっと…和のこと…好きだったんだよ…あんたの言う…気持ち悪いって感情を俺はずっと和に持ってた……でも、和は……俺のこと…兄弟みたいにしか思ってなくてさ……」

翔「……ｼﾞｭﾝｸﾝ…」

潤「…後から現れたあんたを……選んだ……和は……あんたを選んだんだ！あんた……言ったよな…和を幸せにしたい…幸せにするって…和が居ないとダメなんだって……」

相葉ちゃんと翔君の元に行き

スケッチブックを奪い

俺の横に来る

潤「…なのに…なんで……なんで和を悲しませてんだよ！なぁ？！これっ！……」

スケッチブックを次々にめくる

潤「これも…これも……これも！これだって！！あんたが描いたんだ！！思い出せっ！思い出せよ……っ！」

翔「潤君……わかった…わかったから……」

翔〉(潤君なりの激……和君を未だに思っているからこその怒り…潤君の心の叫びが声になって突き刺さる……潤君も辛いんだ……大好きな人が、辛い思いをしている……そんな姿を側で見守るしかできない自分…)

潤君を抱き締めて声をかけ続ける翔君

雅「俺達も、あの日から和君と連絡取れなくてね…潤君がいきなり現れてビックリしたよ…」って困り顔

泣いて興奮状態の潤君を見つめる